もっと知りたい近代沖縄 〔教材〕ちゃーすが(どうする)琉球!?Part2
タイトル | ちゃーすが(どうする)琉球!? ~「琉球処分」で、日本・清・琉球の問題は解決したのか~ |
キーワード | 近代化、琉球処分、分島・増約(改約) |
説明 | 〔ねらい〕 「琉球処分」で、日本・清・琉球の問題は解決したのか。日清間の領土問題および琉球の人々の行動に着目し考える。 〔内容〕 1879年4月に明治政府による沖縄県設置後も、沖縄では琉球王国時代の旧支配層に属する人々を中心に激しい日本への抵抗運動が起こった。琉球王国の維持・存続を主張する親清派の人々は、清へ亡命して琉球救国を訴えた。一方、琉球の帰属をめぐる日清間の交渉も外交問題として継続していた。アメリカ大統領・グラントの仲介によって、1880年「分島・増約(改約)」案が日清間で交渉され、最終的に宮古・八重山を清国に、沖縄諸島以北を日本領とする日本案で妥結されようとしていた。結果、日本案で合意をみたものの、清に亡命した琉球人(脱清人)の反対などにより、清は条約調印の段階でこれを棚上げ、交渉は決裂した。 「分島・増約(改約)」案決裂後も、琉球をめぐる帰属問題は継続したが、1894~1895年の日清戦争における日本の勝利をもって、琉球は完全に日本の領土となった。しかし、それ以降も脱清人や、尚家を世襲知事とする復藩運動である「公同会運動」などが起こり、領土画定とは異なる、琉球の人々の行動もあった。 明治政府は、「琉球処分」直後から、士族層の不満を抑え、社会的混乱を避けるため王国時代の土地・税制・地方制度をそのまま存続させる「旧慣温存政策」を打ち出した。同時に、沖縄の言語や風俗を日本本土と一致させるために教育を重視する施策を行っていた。 |
公開日 | 2023年3月31日 |
学校種別 | 高等学校 |
教科・領域等 | 歴史総合 |
公開資料 | 〔教員用〕 ・授業プランシート(50分):PDF ・授業用スライド :パワーポイント ※読み取り専用 〔生徒用〕 ・ワークシート:PDF ・関連年表 :PDF |
参考文献 ・資料 | ・『沖縄県史 各論編5 近代』(財団法人沖縄県文化振興会史料編集室、沖縄県教育委員会発行、2011年) ・『沖縄県の歴史』(安里進・高良倉吉・田名真之・豊見山和行・西里喜行・真栄平房昭著、山川出版社、2004年) ・『歴史総合と沖縄』(新城俊昭著、東洋企画印刷、2022年) |
その他 | パワーポイント資料は読み取り専用で使用できます |