もっと知りたい交流史 〔教材〕泊外人墓地から琉球の歴史を考えよう

タイトルとまり外人墓地から琉球の歴史を考えよう
キーワード歴代宝案れきだいほうあん 文化財 泊外人墓地 絵画資料(非文字資料) 漂着事件
説明〔ねらい〕
 1.歴史資料の特質、資料に基づく歴史叙述じょじゅつのあり方や批判的検証ひはんてきけんしょう方法について学ぶ。
 2.身近な歴史資料を通して琉球王国の歴史がいかに日本史・世界史などのグローバル・ヒストリーと連動していたかについて学ぶ。
〔内容〕
 本教材では、18世紀以降、琉球にほうむられた異国人いこくじんたちの墓碑ぼひが文化財として保存されている沖縄県那覇市外人墓地を題材に、これら被埋葬者ひまいそうしゃについて記録された「歴代宝案」などの文字記録や「琉球交易港図屏風りゅうきゅうこうえきこうずびょうぶ」(浦添うらそえ市美術館所蔵)などの非文字資料などの歴史資料の内容を通して、琉球と中国(清)との交流・外交の実例を学び、互いに漂着者を救助し送還そうかんする体制があったことを確認させたい。
公開日2023年3月27日
学校種別高等学校
教科・領域等     地歴歴史科
①「歴史総合」A 歴史の扉、B近代化と私たち
②「日本史探究」C 近世の日本と世界、D 近現代の地域・日本と世界
③「世界史探究」C 諸地域の交流・再編、D 諸地域の結合・変容歴史総合「大項目A 歴史の扉」
特設科目(沖縄の歴史など)
総合的な探求の時間
公開資料提示資料生徒配布用プリント①(下線・着色あり)生徒配布用プリント②(下線・着色無し)生徒用ワークシート
作成者野村直美
参考文献・資料      「琉球交易港図屛風」(浦添市美術館所蔵)
・沖縄県教育庁文化財課史料編集班編『歴代宝案 訳注本 第5冊』沖縄県教育委員会、2013年
・沖縄県文化振興会公文書館管理部史料編集室編『歴代宝案 訳注本 第3冊』沖縄県教育委員会、1998年
・沖縄県文化振興会公文書管理部史料編集室編『沖縄県史ビジュアル版4 近世①ペリーがやってきた~19世紀にやってきた異国人たち~』沖縄県教育委員会発行、1999年
・沖縄県文化振興会公文書管理部史料編集室編『沖縄県史 各論編4 近世』沖縄県教育委員会、2005年
・瀬戸口律子『白姓官話全訳』明治書院、1994年
・とまり会編『泊誌』とまり会、1974年
・ラブ・オーシュリ/上原正稔編著・照屋善彦監修『青い目が見た大琉球』改訂版、ニライ社、2000年
その他那覇市指定文化財 泊外人墓地(那覇市観光資源データベース)