{{ryu_data.f5}}
資料詳細
- 資料ID.
- {{ryu_data.f32}}
- 資料種別
- {{ryu_data.f5}}
- 資料名
- {{ryu_data.f7}}
- 歴代宝案巻号
- {{ryu_data.f10}}集 {{ryu_data.f11}}巻 {{ryu_data.f12}}号
- 著者等
- {{ryu_data.f30}}
- タイトル
- 中国暦
- {{ryu_data.f17}}年 {{ryu_data.f18}}月 {{ryu_data.f19}}日
- 西暦
- {{ryu_data.f13}}年 {{ryu_data.f14}}月 {{ryu_data.f15}}日
- 曜日
- {{ryu_data.f16}}
- 差出
- {{ryu_data.f21}}
- 宛先
- {{ryu_data.f22}}
- 文書形式
- {{ryu_data.f26}}
- 書誌情報
- {{ryu_data.f27}}
- 関連サイト情報
- {{item.site}}
- 訂正履歴
- {{ryu_data.f24}}
- 備考
- {{ryu_data.f33}}
テキスト
樹木播植方法
(乾隆十二年)
杦穂差様
一杦は能々穂撰不申は不叶者候間図の通素生能物を見合去年翠の所より三四寸程付候て可伐取候可成程は真の穂宜かるへし又は二三番之枝穂も見合可相用候将又其余の枝穂にても素生能候はゝ是又可相用候尤脇枝真に相勝り能立延候等有之候はゝ其真は切去り脇枝を真に成し可相用候
(図)
附
一去年翠之所は赤色に有之候間其見合を以て可切取候穂とげ様口伝
一真の穂相用候ては本木用立不申候間穂差付候時分相考へふけ取可相用候左候はゝ木の費無之旁可宜候
一穂拵は小枝真の方に二三段計相残し一刀に尖げ候心地可致候馬の耳形にとげ又三角にとげ候事も有之候得共馬の耳形はとげ所余り長く相成不宜候迚もの事三角切は宜有之候
一敷地拵は兼て差渡し一尺五寸程に深く打起置可成程両三度つゝ打返し些堅まる時分能く土熱見合串にて差入其後穂とげ差込踏み堅め折々草可取除候
附差付候時余り潤ひ過候ては不宜候間其見合肝要に候
一穂拵候て即々差付候方能く有之候得共大分の働にて難相達候はゝ根本水に浸し置格護可致候尤水に浸し候時清水より却て濁り水に浸し候方可然候濁り水に浸し候得は其穂潤宜活付も能く有之候尤濁り水に浸候は大木に成り木目に濁り染付申由候得共本来右沙汰にて無之木の素生にこそ可有之哉赤杦黒杦或は江戸杦と申候て各木性相替り候
一穂傾候て東に向け差付候儀本法に候然れ共山形次第に候山の頂にそゑ可差付候峯地には山の頂にそゑ横様差付可申候間其見合肝要に候
一穂差付候時限は正月初翠り未た発生せざる内宜有之候二月初め頃迄は漸く相済候
杦種子植様
一実九月よ里先熟之時分見合取候て莚に飜げ日に干し策にて打実悉く打尽さずして半分程も打残し共に可蒔入候殻の中よ里能活出申物に候
附実熟致し候時分は色赤相見得候
一土拵は如何にも肥土乾過無之所可成程両三度も打返し少し潤有之時分蒔入尤木蔭無之日当強く候はゝ日覆致し右の苗高五六寸程立延候時分抜取可植付候尤節は正二月にて候こをし様は本毎に土不散様こをし植付候得ば枯も無之盛生宜有之候
一杦仕立候敷場は抱護対峙相揃嶺地広く土地深き所見合兼て差渡壱尺五寸程深打起置候て可植付候
桐木仕立様
一八月之頃実自落候を拾取たわらに入皮のやわらけ候時実相調部植付左候て敷場風当り無之様可成程嶺地又場所により潤地も能々溝を捌湿を下け候得は可相済候猶又種子植付様は兼て二三尺廻程深打起置一粒つゝ可植付候
附
一植付候て四年目よ里実相付申物にて其儘生立せ候ては余り立過枝数無之実付少有之候間毎年十二月之頃真を可摘候左候得ば春毎に枝数多差出実付相増申候尤植付候尺間は三尺程可然候
一一所に寄苗仕候はゝ落葉の時分こをし可植移候落葉不仕内植付候得は過半相枯申候縦令少々植付候ても盛生遅不宜候
松仕立様
一松は実植可然候苗植は大木に成り終に朽入多出来然々用立不申候間嶺地又は平地広太の場所見合二三尺程打起し草根鬚け取除又拵にて五六度も雨に打堅めさせ如何にも手広可相仕立候
一種子取候時分九月之頃実之皮赤色付開眼に相見え候等もり取莚に飜け日に干し策にて可打取候
一苗松取様実付候松近辺打起置候得は自然に種子落萌出可申候右に付炭薪木抔伐採候山には所々に種子松相残すへく候
㭕木仕立様
一㭕木は山気の能相含ミ候敷地弐尺四寸の間に差渡壱尺五寸程深く打起置穴毎に種子二粒つゝ或は一粒にても可播植候土覆ひ候儀三四分程可然候
附椎木よす木仕立様同断候尤杣山内にて候はゝ猪すけ候間能々了簡可有候
樫木いく木いぢよ木仕立様
一種子蒔並苗植付候敷地拵様杦敷同断其山敷二尺間にして差渡壱尺五寸程打起置草木の根鬚小石取除土熱見合候儀杦敷同断
一樫木種子は潤ひ無構蒔入土壱分程覆ひ候て日覆致すへく候土厚く覆ひ候得は結句萌出兼申候将又旱打続候節折々水を掛け見合次第水壅薄く相用ひ可然候尤苗萌揃日に当候ても不痛時分日覆可取除候
一樫木種子五六月熟見合もり取則々水に入浮出候等除け沈み候分取揚可蒔入候尤種子取集其儘召置候得は早速虫入廃り多相成物候間即々細か成土を些と混交し可置候
附右苗種子蒔入候て翌年十二月よ里次春迄翠り出さる内植付可然候
一いぢよ種子八月より九月迄熟見合もり取日に乾し策にて打ち皮を去り可成程浅く蒔入候土深く埋め候へは萌出少相成物に候
附皮は不取分候て殻とも蒔入候ても不苦候
一いく種子は八月熟の時分もり取皮去り可蒔入候尤皮去り根は取集移り俵抔に入七八日程召置候へは皮やわらけ候間其時分手にて揉み砕き莚に飜け日に干乾し猶又手にて揉み殻ともに可蒔入候尤もり取早速もみ調候儀殊の外隙取夫丸の費相成候
一いく苗は高四五寸程相成候分植付可宜候尤萌付難き物に候間随分入念土相付こをすへく候自然右種子長々格護仕置候はゝ皮去らす其儘如何にも日に干し調置蒔入候時分皮去り宜可有之候
杣山内樹木憔悴の所仕立様
一樹木憔悴致したる山は魚鱗形を以て相開諸木相仕立候得は山気相含能盛生致し候尤自然に種子入渡生産候間其節有来候曲木は山工致し候程樹木抜群盛生可致候間其了簡肝要候
広大野樹木仕立様
一薄原にて薄高五六尺程相立候場所は薄能抱護にて候間魚鱗形相開き内に諸木可仕立候
附薄高五六尺程立候はゝ魚鱗形差渡四五間程相明け可然候薄抱護は横三尺程可相残候
一茅生茂り候地所は茅抱護にて相済候間魚鱗形相開き内に諸木可相仕立候
但魚鱗形差渡壱間程相開く可く候茅抱護は横弐尺程相残し可然候尤抱護の薄茅長短によ里魚鱗形広狭見合肝要に候
附魚鱗形左に記す〔一九八ぺージ-編者〕
魚鱗形曲成にも凡形三角四角にも場所次第相開べし図の通限るへからす
魚鱗形廻抱護にして内にも抱護にして場所次第見合ぺし
竹仕立様
一苗竹は三四本も五六本も一株つゝ根不砕様入念こをし鬚伐捨空枝付候所相残し余は伐捨又切口は竹の皮又は砂仁の葉抔にて雨の不溜様堅包置き尤枝先切去り根は棒抔にて突堅め風当り候て不動様助木を立可結付置候
附
一其根を手足にて堅め又は手足の洗汁抔掛候得は殊の外悪敷候
一壅は馬糞並稲粟のすくぼ等又は牛馬羊豚の骨抔竹の根に不障様所々に埋め置候はゝ別て能有之候
一竹敷の儀も樹木敷同前抱護無之候はゝ別て不宜候植付候敷場左右の土高上り谷の根成所且川辺小石抔有之湿の含みたる所を撰植付候得は能有之候尤植付候時節正二月にて候
一竹山敷囲無之所は諸木植付抱護に致すへく候尤風強く当り候所は敷地中にも所々諸木植付能有之候
一竹山敷及憔悴候儀根鬚け混合候故右通候間其山敷の恰好見合幅弐間づゝ図の通り〔一九九ぺージ-編者〕竹伐除根堀取敷拵致し置候はゝ其翌年より右敷地へ竹寄子出盛生致し候
甲は播植すべき所
乙は残すべき所
(図)
甲は播植すべき所
乙は残すべき所
(図)
(図)
一右敷地へ竹可差寄候右竹篤と有付候はゝ最前残置候竹伐除け敷拵可致候左候得は其所へ又々子差寄夫よ里山敷惣様宜敷罷成年増盛生致し候
毎年竹山相改候歳相記様
一当春出候子八月に相改候節本毎に五六寸の所へ小刀にて一の字相記し其翌年も右同断記置夫よ里三四年も右の通り可相記候
一三年よ里は色相付三年四年竹と見分け不罷成候故年数見分けの為め毎年改右通り可相記候
竹伐取様
一竹本毎に(記号)如斯印へ相付置候間五つ相付置候竹は五年四つは四年にて候間五年四年竹よ里切取可相用候
附三年竹迄は子出候間三つ有之候物は曽て切取間敷候
一竹の儀右通三年迄は子出し申事候間風折にても三年内の竹は大切致し相不痛様可伐取候
右通此程樹木並竹仕立相試候処宜有之候間此段首尾申上候以上
〈山奉行〉
乾隆拾二年丁卯九月 野村里之子親雲上
右遂披露候処申出之通仕立様能有之候間杣山方役人へ委曲令相伝樹木相仕立候様可被申渡旨御差図にて候以上
乾隆拾二年丁卯九月 源河親雲上
安里親雲上
(乾隆十二年)
杦穂差様
一杦は能々穂撰不申は不叶者候間図の通素生能物を見合去年翠の所より三四寸程付候て可伐取候可成程は真の穂宜かるへし又は二三番之枝穂も見合可相用候将又其余の枝穂にても素生能候はゝ是又可相用候尤脇枝真に相勝り能立延候等有之候はゝ其真は切去り脇枝を真に成し可相用候
(図)
附
一去年翠之所は赤色に有之候間其見合を以て可切取候穂とげ様口伝
一真の穂相用候ては本木用立不申候間穂差付候時分相考へふけ取可相用候左候はゝ木の費無之旁可宜候
一穂拵は小枝真の方に二三段計相残し一刀に尖げ候心地可致候馬の耳形にとげ又三角にとげ候事も有之候得共馬の耳形はとげ所余り長く相成不宜候迚もの事三角切は宜有之候
一敷地拵は兼て差渡し一尺五寸程に深く打起置可成程両三度つゝ打返し些堅まる時分能く土熱見合串にて差入其後穂とげ差込踏み堅め折々草可取除候
附差付候時余り潤ひ過候ては不宜候間其見合肝要に候
一穂拵候て即々差付候方能く有之候得共大分の働にて難相達候はゝ根本水に浸し置格護可致候尤水に浸し候時清水より却て濁り水に浸し候方可然候濁り水に浸し候得は其穂潤宜活付も能く有之候尤濁り水に浸候は大木に成り木目に濁り染付申由候得共本来右沙汰にて無之木の素生にこそ可有之哉赤杦黒杦或は江戸杦と申候て各木性相替り候
一穂傾候て東に向け差付候儀本法に候然れ共山形次第に候山の頂にそゑ可差付候峯地には山の頂にそゑ横様差付可申候間其見合肝要に候
一穂差付候時限は正月初翠り未た発生せざる内宜有之候二月初め頃迄は漸く相済候
杦種子植様
一実九月よ里先熟之時分見合取候て莚に飜げ日に干し策にて打実悉く打尽さずして半分程も打残し共に可蒔入候殻の中よ里能活出申物に候
附実熟致し候時分は色赤相見得候
一土拵は如何にも肥土乾過無之所可成程両三度も打返し少し潤有之時分蒔入尤木蔭無之日当強く候はゝ日覆致し右の苗高五六寸程立延候時分抜取可植付候尤節は正二月にて候こをし様は本毎に土不散様こをし植付候得ば枯も無之盛生宜有之候
一杦仕立候敷場は抱護対峙相揃嶺地広く土地深き所見合兼て差渡壱尺五寸程深打起置候て可植付候
桐木仕立様
一八月之頃実自落候を拾取たわらに入皮のやわらけ候時実相調部植付左候て敷場風当り無之様可成程嶺地又場所により潤地も能々溝を捌湿を下け候得は可相済候猶又種子植付様は兼て二三尺廻程深打起置一粒つゝ可植付候
附
一植付候て四年目よ里実相付申物にて其儘生立せ候ては余り立過枝数無之実付少有之候間毎年十二月之頃真を可摘候左候得ば春毎に枝数多差出実付相増申候尤植付候尺間は三尺程可然候
一一所に寄苗仕候はゝ落葉の時分こをし可植移候落葉不仕内植付候得は過半相枯申候縦令少々植付候ても盛生遅不宜候
松仕立様
一松は実植可然候苗植は大木に成り終に朽入多出来然々用立不申候間嶺地又は平地広太の場所見合二三尺程打起し草根鬚け取除又拵にて五六度も雨に打堅めさせ如何にも手広可相仕立候
一種子取候時分九月之頃実之皮赤色付開眼に相見え候等もり取莚に飜け日に干し策にて可打取候
一苗松取様実付候松近辺打起置候得は自然に種子落萌出可申候右に付炭薪木抔伐採候山には所々に種子松相残すへく候
㭕木仕立様
一㭕木は山気の能相含ミ候敷地弐尺四寸の間に差渡壱尺五寸程深く打起置穴毎に種子二粒つゝ或は一粒にても可播植候土覆ひ候儀三四分程可然候
附椎木よす木仕立様同断候尤杣山内にて候はゝ猪すけ候間能々了簡可有候
樫木いく木いぢよ木仕立様
一種子蒔並苗植付候敷地拵様杦敷同断其山敷二尺間にして差渡壱尺五寸程打起置草木の根鬚小石取除土熱見合候儀杦敷同断
一樫木種子は潤ひ無構蒔入土壱分程覆ひ候て日覆致すへく候土厚く覆ひ候得は結句萌出兼申候将又旱打続候節折々水を掛け見合次第水壅薄く相用ひ可然候尤苗萌揃日に当候ても不痛時分日覆可取除候
一樫木種子五六月熟見合もり取則々水に入浮出候等除け沈み候分取揚可蒔入候尤種子取集其儘召置候得は早速虫入廃り多相成物候間即々細か成土を些と混交し可置候
附右苗種子蒔入候て翌年十二月よ里次春迄翠り出さる内植付可然候
一いぢよ種子八月より九月迄熟見合もり取日に乾し策にて打ち皮を去り可成程浅く蒔入候土深く埋め候へは萌出少相成物に候
附皮は不取分候て殻とも蒔入候ても不苦候
一いく種子は八月熟の時分もり取皮去り可蒔入候尤皮去り根は取集移り俵抔に入七八日程召置候へは皮やわらけ候間其時分手にて揉み砕き莚に飜け日に干乾し猶又手にて揉み殻ともに可蒔入候尤もり取早速もみ調候儀殊の外隙取夫丸の費相成候
一いく苗は高四五寸程相成候分植付可宜候尤萌付難き物に候間随分入念土相付こをすへく候自然右種子長々格護仕置候はゝ皮去らす其儘如何にも日に干し調置蒔入候時分皮去り宜可有之候
杣山内樹木憔悴の所仕立様
一樹木憔悴致したる山は魚鱗形を以て相開諸木相仕立候得は山気相含能盛生致し候尤自然に種子入渡生産候間其節有来候曲木は山工致し候程樹木抜群盛生可致候間其了簡肝要候
広大野樹木仕立様
一薄原にて薄高五六尺程相立候場所は薄能抱護にて候間魚鱗形相開き内に諸木可仕立候
附薄高五六尺程立候はゝ魚鱗形差渡四五間程相明け可然候薄抱護は横三尺程可相残候
一茅生茂り候地所は茅抱護にて相済候間魚鱗形相開き内に諸木可相仕立候
但魚鱗形差渡壱間程相開く可く候茅抱護は横弐尺程相残し可然候尤抱護の薄茅長短によ里魚鱗形広狭見合肝要に候
附魚鱗形左に記す〔一九八ぺージ-編者〕
魚鱗形曲成にも凡形三角四角にも場所次第相開べし図の通限るへからす
魚鱗形廻抱護にして内にも抱護にして場所次第見合ぺし
竹仕立様
一苗竹は三四本も五六本も一株つゝ根不砕様入念こをし鬚伐捨空枝付候所相残し余は伐捨又切口は竹の皮又は砂仁の葉抔にて雨の不溜様堅包置き尤枝先切去り根は棒抔にて突堅め風当り候て不動様助木を立可結付置候
附
一其根を手足にて堅め又は手足の洗汁抔掛候得は殊の外悪敷候
一壅は馬糞並稲粟のすくぼ等又は牛馬羊豚の骨抔竹の根に不障様所々に埋め置候はゝ別て能有之候
一竹敷の儀も樹木敷同前抱護無之候はゝ別て不宜候植付候敷場左右の土高上り谷の根成所且川辺小石抔有之湿の含みたる所を撰植付候得は能有之候尤植付候時節正二月にて候
一竹山敷囲無之所は諸木植付抱護に致すへく候尤風強く当り候所は敷地中にも所々諸木植付能有之候
一竹山敷及憔悴候儀根鬚け混合候故右通候間其山敷の恰好見合幅弐間づゝ図の通り〔一九九ぺージ-編者〕竹伐除根堀取敷拵致し置候はゝ其翌年より右敷地へ竹寄子出盛生致し候
甲は播植すべき所
乙は残すべき所
(図)
甲は播植すべき所
乙は残すべき所
(図)
(図)
一右敷地へ竹可差寄候右竹篤と有付候はゝ最前残置候竹伐除け敷拵可致候左候得は其所へ又々子差寄夫よ里山敷惣様宜敷罷成年増盛生致し候
毎年竹山相改候歳相記様
一当春出候子八月に相改候節本毎に五六寸の所へ小刀にて一の字相記し其翌年も右同断記置夫よ里三四年も右の通り可相記候
一三年よ里は色相付三年四年竹と見分け不罷成候故年数見分けの為め毎年改右通り可相記候
竹伐取様
一竹本毎に(記号)如斯印へ相付置候間五つ相付置候竹は五年四つは四年にて候間五年四年竹よ里切取可相用候
附三年竹迄は子出候間三つ有之候物は曽て切取間敷候
一竹の儀右通三年迄は子出し申事候間風折にても三年内の竹は大切致し相不痛様可伐取候
右通此程樹木並竹仕立相試候処宜有之候間此段首尾申上候以上
〈山奉行〉
乾隆拾二年丁卯九月 野村里之子親雲上
右遂披露候処申出之通仕立様能有之候間杣山方役人へ委曲令相伝樹木相仕立候様可被申渡旨御差図にて候以上
乾隆拾二年丁卯九月 源河親雲上
安里親雲上