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資料詳細
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- 資料種別
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- 資料名
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- 歴代宝案巻号
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- 著者等
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- タイトル
- 中国暦
- {{ryu_data.f17}}年 {{ryu_data.f18}}月 {{ryu_data.f19}}日
- 西暦
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- 曜日
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- 差出
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- 宛先
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- 文書形式
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- 書誌情報
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- 関連サイト情報
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- 訂正履歴
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- 備考
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テキスト
杣山法式帳
(乾隆二年)
杣山見様之写
一山之急立候傍は峰地と申亦平立候傍は嶺地と申候嶺地峯地勾倍次第上中下有之候其見様図に記之
一左右高山にて其間底地之平に有之候所は㵎地と申候亦嶺地之前に向居候高山は対峙と申候嶺地之後に有之候高山は祖山と申候左右山之高く同様にして相向候は相対峙と申候亦山気之不洩様諸山之相囲候を抱護と申候亦抱護左右之手先にて衣裳之領を打合候様に入違候所を抱護之閉と申候事
(図)
一嶺地依場所上中下有之候抱護無不足対峙高卑遠近之列合丈夫有之候所は上敷にて候対峙高く候とも抱護一方相欠候か亦は対峙抱護相揃候とも余り遠相離れ気之詰様不宜所は中敷にて候対峙卑抱護一二ケ所相欠気之洩候所は下敷にて候事
一峯地も上中下有之候抱護高寄詰候所は上敷にて候右通寄詰候ても抱護之欠所有之候は中敷にて候抱護欠所無之候とも遠相離れ気之詰様不宜所は下敷にて候事
一㵎地に上中下有之候㵎地之場所広有之候所は上敷にて候左右嶺地之間に有之候㵎地は中敷にて候左右峯地高立候間に有之候㵎地は下敷にて候事
一山敷之儀嶺地は陰陽和生之地にて一番敷地に候峯地は純陽不生之地にて二番之敷地に候㵎地は純陰不生之地にて三番之敷地に候事
附平地広大之所は嶺地之差次にて諸木能生立申事に候得とも右之地方は田畠仕用に従往古山敷被召除置候
一嶺地之場所如何にも広く有之候所を専一に可見立候大船之檣木は嶺地上位之内如何にも広有之候場所より可致出来候其心得を以杉抔差付能致盛生候様に入念候儀肝要候事
一嶺地広有之候所は縦令抱護対峙無之候とも樹木相応生立申候亦両方卑き嶺地之裔に相続候所は㵎地迄も相応に生立候事
一対峙高抱護相勝候嶺地は其頂迄諸木能盛生仕候然とも嶺地之裔対峙近く寄詰㵎地に似掛り候所は樹木勝不申候嶺地対峙之間依遠近善悪有之事候亦対峙卑く嶺地高有之候所は対峙之頂より相下り候所は諸木相応に生立上之方は立兼申事候抱護之卑も同断候事
一峯地之内に少々嶺地相交候所も有之亦嶺地之内に峯地相交候所も有之候其見分け可有之事
一嶺地対峙之間に卑き岳有之候はゝ夫とも嶺地同前に諸木能生立候左右之峯地高立候間に卑き岳有之候者㵎地同断にて然々之木生立不申候亦右峯地之間広く候て其場所へ卑き岳有之候はゝ㵎地之上敷より相増候事
一杣山之儀人作次第盛衰有之候抱護堅固相閉諸木能立候得は山気相含諸木自然と高く立延其山盛り申積に候亦抱護閉口之諸木伐開候得は山気相洩山奥迄漸々諸木相痛其次に生立候小木は高不相立終には藪山と相成候依之抱護閉口之場所可成程外一番之閉口より樹木植茂り候儀専一に候若畠敷少く百姓飯料難続所は無是非二番抱護より可閉置候事
附抱護閉口の場所より致山工候儀不可然候
一作毛之儀は土地之性相撰申事候得共杣山之儀は土性不相構山形次第樹木善悪有之事候依之杣山敷地之儀は題目山形を致吟味候然共右敷地之内山敷にして雖為不相応之所諸木植付候得は始ては立兼或曲木に成候得共漸々と山気を含其次々小木よりは能立延可申候間山敷針竿之内は少も明地無之様に可入念事
一抱護之内辰戌丑未四ケ所之方相欠候所は四維之病とて樹木絶て盛生不仕候其内一ケ所にても相閉候得は其病相迦候山敷見立候砌此儀は能々気を可付事
一大木より惣て小木立延素生相勝候山は盛生之始と可心得候亦大木より惣て小木之素生相劣候はゝ共山衰微之始と可心得候事
附致山工候砌小木とても能立延候素生之木は相嗜置候儀肝要に候
一対峙並抱護遠近高卑之列合は能々我気を以て見計可有之候此儀は口上にて難申述候右に記置候箇条之趣を以て山敷数見込次第自然と可致合点候此段可為題目事
杣山養生之事
一杣山之儀山敷見様之法に申述置候通抱護題目就中其閉口は杣山盛衰之気脈に相係り別て肝要に候然処右之閉口焼開伐明置候付て山気相洩山奥迄漸々相痛小木之素生前々之木より相劣終に杣山致衰微候向後右之心得を以て抱護閉口之樹木能々入念別所よりも早々盛生させ候儀可為専一事
一田畠は折々草を取除段々養生致し五穀盛生させ候杣山之儀も同断候処跡々は捌庫理頭を始百姓等迄右之訳無案内に付て樹木立兼杣山及衰微候然は田畠草取同前と申事は山工人山入致し候時樹木之内抜群立延可申素生之木は相嗜其余の木より用事之長程見合伐取之尤伐捨候木之枝は隣所之木に不障様に可捨置候亦百姓手明之砌杣山為養生或は四五人或は七八人山入致し曲木曲枝並落木にて隣所之木に相障候等伐除亦両木摺合候木は一本伐捨候歟両木共其儘立置候歟見合肝要に候亦小木之梢に相障候枝則々可伐除之候右之心得を以て何れも入精候はゝ小木自然と素生能罷成其山盛立候儀案中に候樫木いくかしの木椎木いぢよ抔の類は不及申に其外の木とても件之通養生致し候儀田畠草取同断と申事候此了簡可為肝要事
一杣山に付て右通入念候はゝ一日には壱人にて樹木七八百本十人にて七八千本程相助可申候村々件之通入精候はゝ諸山毎に材木相揃其後は何分山工致候ても杣山の衰微絶て無之却て山工致候程其山養生に罷成申積に候跡々は山工之法並山敷見様之法無案内にて抱護之閉所焼明尤樹木之養生絶て無之我増伐取候を第一に仕候故小木立兼曲木勝に成行上敷山は中敷に相成中敷は下敷に相成下敷は藪山に相成候右通山敷之位以前に相替候に付て山工人共も最早遠方に罷越致山工手隙を費候儀甚以て愚昧之至に候向後能々入念山法之通相働候はゝ小木立延藪山迄も樹木相揃山工も致安く百姓之為勿論之事候国頭方中頭方諸山之儀何方も従前々山位抜群相劣候儀畢竟山法無案内故に候此段能々可有了簡事
遠山樹木見様之事
(図)
右図之様に樹木之梢相揃延立候所は若山と可心得候事
(図)
右図之様に相見得候山は樹木程来相揃盛初之山と可心得候事
(図)
右図之様相見得候山は盛生相究候山と可心得候事
(図)
右盛生相究候山右通所々ふげ目相見得候は〔ゝ〕其所材木伐取為申と可心得候事
(図)
右通竹之枯枝之様に所々木白枝相見得候山は能木猶残り候得共大木多伐取候山と可心得候事
(図)
右通木之白枝過半曲枝逆枝に相成候山は能木稀有之衰山と可心得候事
(図)
右通枯大枝並枯木等諸木より差出相見得候はゝ至極相衰候山と可心得候事
(図)
右通木之枝葉相茂り芝草を詰候様相見得候山は藪山と可心得候事
(図)
右通諸木之儀其真之梢相まがり四方に枝差候は其高相究り候木と可心得候事
右之通堅固可相勤者也
乾隆二年丁巳三月 評定所
識名親方
具志頭親方
伊江親方
北谷王子
山奉行
(乾隆二年)
杣山見様之写
一山之急立候傍は峰地と申亦平立候傍は嶺地と申候嶺地峯地勾倍次第上中下有之候其見様図に記之
一左右高山にて其間底地之平に有之候所は㵎地と申候亦嶺地之前に向居候高山は対峙と申候嶺地之後に有之候高山は祖山と申候左右山之高く同様にして相向候は相対峙と申候亦山気之不洩様諸山之相囲候を抱護と申候亦抱護左右之手先にて衣裳之領を打合候様に入違候所を抱護之閉と申候事
(図)
一嶺地依場所上中下有之候抱護無不足対峙高卑遠近之列合丈夫有之候所は上敷にて候対峙高く候とも抱護一方相欠候か亦は対峙抱護相揃候とも余り遠相離れ気之詰様不宜所は中敷にて候対峙卑抱護一二ケ所相欠気之洩候所は下敷にて候事
一峯地も上中下有之候抱護高寄詰候所は上敷にて候右通寄詰候ても抱護之欠所有之候は中敷にて候抱護欠所無之候とも遠相離れ気之詰様不宜所は下敷にて候事
一㵎地に上中下有之候㵎地之場所広有之候所は上敷にて候左右嶺地之間に有之候㵎地は中敷にて候左右峯地高立候間に有之候㵎地は下敷にて候事
一山敷之儀嶺地は陰陽和生之地にて一番敷地に候峯地は純陽不生之地にて二番之敷地に候㵎地は純陰不生之地にて三番之敷地に候事
附平地広大之所は嶺地之差次にて諸木能生立申事に候得とも右之地方は田畠仕用に従往古山敷被召除置候
一嶺地之場所如何にも広く有之候所を専一に可見立候大船之檣木は嶺地上位之内如何にも広有之候場所より可致出来候其心得を以杉抔差付能致盛生候様に入念候儀肝要候事
一嶺地広有之候所は縦令抱護対峙無之候とも樹木相応生立申候亦両方卑き嶺地之裔に相続候所は㵎地迄も相応に生立候事
一対峙高抱護相勝候嶺地は其頂迄諸木能盛生仕候然とも嶺地之裔対峙近く寄詰㵎地に似掛り候所は樹木勝不申候嶺地対峙之間依遠近善悪有之事候亦対峙卑く嶺地高有之候所は対峙之頂より相下り候所は諸木相応に生立上之方は立兼申事候抱護之卑も同断候事
一峯地之内に少々嶺地相交候所も有之亦嶺地之内に峯地相交候所も有之候其見分け可有之事
一嶺地対峙之間に卑き岳有之候はゝ夫とも嶺地同前に諸木能生立候左右之峯地高立候間に卑き岳有之候者㵎地同断にて然々之木生立不申候亦右峯地之間広く候て其場所へ卑き岳有之候はゝ㵎地之上敷より相増候事
一杣山之儀人作次第盛衰有之候抱護堅固相閉諸木能立候得は山気相含諸木自然と高く立延其山盛り申積に候亦抱護閉口之諸木伐開候得は山気相洩山奥迄漸々諸木相痛其次に生立候小木は高不相立終には藪山と相成候依之抱護閉口之場所可成程外一番之閉口より樹木植茂り候儀専一に候若畠敷少く百姓飯料難続所は無是非二番抱護より可閉置候事
附抱護閉口の場所より致山工候儀不可然候
一作毛之儀は土地之性相撰申事候得共杣山之儀は土性不相構山形次第樹木善悪有之事候依之杣山敷地之儀は題目山形を致吟味候然共右敷地之内山敷にして雖為不相応之所諸木植付候得は始ては立兼或曲木に成候得共漸々と山気を含其次々小木よりは能立延可申候間山敷針竿之内は少も明地無之様に可入念事
一抱護之内辰戌丑未四ケ所之方相欠候所は四維之病とて樹木絶て盛生不仕候其内一ケ所にても相閉候得は其病相迦候山敷見立候砌此儀は能々気を可付事
一大木より惣て小木立延素生相勝候山は盛生之始と可心得候亦大木より惣て小木之素生相劣候はゝ共山衰微之始と可心得候事
附致山工候砌小木とても能立延候素生之木は相嗜置候儀肝要に候
一対峙並抱護遠近高卑之列合は能々我気を以て見計可有之候此儀は口上にて難申述候右に記置候箇条之趣を以て山敷数見込次第自然と可致合点候此段可為題目事
杣山養生之事
一杣山之儀山敷見様之法に申述置候通抱護題目就中其閉口は杣山盛衰之気脈に相係り別て肝要に候然処右之閉口焼開伐明置候付て山気相洩山奥迄漸々相痛小木之素生前々之木より相劣終に杣山致衰微候向後右之心得を以て抱護閉口之樹木能々入念別所よりも早々盛生させ候儀可為専一事
一田畠は折々草を取除段々養生致し五穀盛生させ候杣山之儀も同断候処跡々は捌庫理頭を始百姓等迄右之訳無案内に付て樹木立兼杣山及衰微候然は田畠草取同前と申事は山工人山入致し候時樹木之内抜群立延可申素生之木は相嗜其余の木より用事之長程見合伐取之尤伐捨候木之枝は隣所之木に不障様に可捨置候亦百姓手明之砌杣山為養生或は四五人或は七八人山入致し曲木曲枝並落木にて隣所之木に相障候等伐除亦両木摺合候木は一本伐捨候歟両木共其儘立置候歟見合肝要に候亦小木之梢に相障候枝則々可伐除之候右之心得を以て何れも入精候はゝ小木自然と素生能罷成其山盛立候儀案中に候樫木いくかしの木椎木いぢよ抔の類は不及申に其外の木とても件之通養生致し候儀田畠草取同断と申事候此了簡可為肝要事
一杣山に付て右通入念候はゝ一日には壱人にて樹木七八百本十人にて七八千本程相助可申候村々件之通入精候はゝ諸山毎に材木相揃其後は何分山工致候ても杣山の衰微絶て無之却て山工致候程其山養生に罷成申積に候跡々は山工之法並山敷見様之法無案内にて抱護之閉所焼明尤樹木之養生絶て無之我増伐取候を第一に仕候故小木立兼曲木勝に成行上敷山は中敷に相成中敷は下敷に相成下敷は藪山に相成候右通山敷之位以前に相替候に付て山工人共も最早遠方に罷越致山工手隙を費候儀甚以て愚昧之至に候向後能々入念山法之通相働候はゝ小木立延藪山迄も樹木相揃山工も致安く百姓之為勿論之事候国頭方中頭方諸山之儀何方も従前々山位抜群相劣候儀畢竟山法無案内故に候此段能々可有了簡事
遠山樹木見様之事
(図)
右図之様に樹木之梢相揃延立候所は若山と可心得候事
(図)
右図之様に相見得候山は樹木程来相揃盛初之山と可心得候事
(図)
右図之様相見得候山は盛生相究候山と可心得候事
(図)
右盛生相究候山右通所々ふげ目相見得候は〔ゝ〕其所材木伐取為申と可心得候事
(図)
右通竹之枯枝之様に所々木白枝相見得候山は能木猶残り候得共大木多伐取候山と可心得候事
(図)
右通木之白枝過半曲枝逆枝に相成候山は能木稀有之衰山と可心得候事
(図)
右通枯大枝並枯木等諸木より差出相見得候はゝ至極相衰候山と可心得候事
(図)
右通木之枝葉相茂り芝草を詰候様相見得候山は藪山と可心得候事
(図)
右通諸木之儀其真之梢相まがり四方に枝差候は其高相究り候木と可心得候事
右之通堅固可相勤者也
乾隆二年丁巳三月 評定所
識名親方
具志頭親方
伊江親方
北谷王子
山奉行