歴代宝案訳注本1-40-20 琉球国中山王より暹羅国あて、欲沙毎等を遣わして公正な交易を請う咨(一四三六、一〇、一・正統元年)
資料詳細
- 資料ID.
- y0939
- 資料種別
- 歴代宝案訳注本
- 資料名
- 歴代宝案訳注本第2冊
- 歴代宝案巻号
- 1集 040巻 20号
- 著者等
- 和田久徳(訳注)
- タイトル
- 1-40-20 琉球国中山王より暹羅国あて、欲沙毎等を遣わして公正な交易を請う咨(一四三六、一〇、一・正統元年)
- 中国暦
- 正統1年 10月 01日
- 西暦
- 1436年 11月 09日
- 曜日
- 差出
- 【琉球】中山王(尚巴志)
- 宛先
- 【東南アジア】暹羅(タイ)
- 文書形式
- 咨
- 書誌情報
- 和田久徳(訳注)、財団法人沖縄県文化振興会公文書館管理部史料編集室(編)『歴代宝案 訳注本第2冊』沖縄県教育委員会、1997年
- 関連サイト情報
- 訂正履歴
- 備考
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テキスト
1-40-20 琉球国中山王より暹羅国あて、欲沙毎等を遣わして公正な交易を請う咨(一四三六、一〇、一)
琉球国中山王、見に礼儀の事の為にす。
微邦は東海に遠居するも、昔より今に及ぶまで貴国と深交するに縁り、逓年遣使して微誠を礼献するに、常に珍貺を回恵し、及び四海一家を念いて永く往来を通ずるを蒙る。切に照らすに、理として合に特に正使欲沙毎等を遣わし、専ら礼物を齎し、前詣して奉謝せしめて以て遠意を表すべし。幸希わくは海納せよ。更に望むらくは、今差わす人船の装載する磁器は、両平に胡椒・蘇木等の貨を収買するを寛恤せんことを。回国して大明国に貢するに備えん。煩為わくは早やかに発遣し買売せしめんことを。風に趁りて回還すれば便益ならん。今、奉献の礼物を将て開坐し移咨す。施行を請う。須らく咨に至るべき者なり。
今開す
花段五匹 素青段二十匹
腰刀五把 彩色扇三十把
大青盤二十個 小青盤四百個
小青碗二千個 硫黄二千五百斤大 三千斤小
右、暹羅国に咨す
正統元年(一四三六)十月初一日
礼儀の事
咨 只だ船一隻のみを差わす 通事鄭智・梁徳仲の二人去く
注(1)梁徳仲 久米村呉江梁氏(亀嶋家)に通事として名があり、この派遣について記す(『家譜(二)』七五三頁)。
琉球国中山王、見に礼儀の事の為にす。
微邦は東海に遠居するも、昔より今に及ぶまで貴国と深交するに縁り、逓年遣使して微誠を礼献するに、常に珍貺を回恵し、及び四海一家を念いて永く往来を通ずるを蒙る。切に照らすに、理として合に特に正使欲沙毎等を遣わし、専ら礼物を齎し、前詣して奉謝せしめて以て遠意を表すべし。幸希わくは海納せよ。更に望むらくは、今差わす人船の装載する磁器は、両平に胡椒・蘇木等の貨を収買するを寛恤せんことを。回国して大明国に貢するに備えん。煩為わくは早やかに発遣し買売せしめんことを。風に趁りて回還すれば便益ならん。今、奉献の礼物を将て開坐し移咨す。施行を請う。須らく咨に至るべき者なり。
今開す
花段五匹 素青段二十匹
腰刀五把 彩色扇三十把
大青盤二十個 小青盤四百個
小青碗二千個 硫黄二千五百斤大 三千斤小
右、暹羅国に咨す
正統元年(一四三六)十月初一日
礼儀の事
咨 只だ船一隻のみを差わす 通事鄭智・梁徳仲の二人去く
注(1)梁徳仲 久米村呉江梁氏(亀嶋家)に通事として名があり、この派遣について記す(『家譜(二)』七五三頁)。
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