1-40-04　琉球国中山王より暹羅国あて、実達魯等を遣わして速やかな交易を請う咨（一四二七、九、一七）
琉球国中山王、進貢の事の為にす。
為照するに、本国は貢物稀少なり。今、正使実達魯等を遣わし、勝字号海船一隻に坐駕し、磁器等の物を装載し、貴国の出産の地面に前到して胡椒・蘇木等の貨を収買し、回国して応用せしむる除外、専ら礼物を備えて詣前し、奉献して少しく遠意を伸ぶ。仍お希わくは海納せよ。煩わくは、四海一家を念い、貿易を従容し、早やかに発するを為さんことを。風迅に赶趁して回国すれば便益ならん。今、礼物の数目を将て後に開坐す。須らく咨に至るべき者なり。
今、奉献の礼物を開し、後に開坐す
織金段五匹　素段二十匹
硫黄三千斤　今二千五百斤正と報ず
腰刀五柄　摺紙扇三十把
大青盤二十個　小青盤四百個
小青碗二千個
右、暹羅国に咨す
宣徳二年（一四二七）九月十七日