1-33-08　世子尚豊の、冊封使の迎接のため正議大夫蔡延等を遣わす執照（一六三一、一〇、一一）
琉球国中山王世子尚（豊）、王爵を請封し愚忠を効し盛典を昭らかにする事の為にす。
崇禎四年（一六三一）七月二十一日、欽差の正使戸科右給事中杜（三策）・欽差の副使行人司司正楊（掄）の咨を承准するに、前事あり。称するに、茲に官を遣わし迎封するに因り、理として合に移咨し、回復して前去すべし、査照して施行せよ、等の因あり。
此れを准け、奉行す、等の因あり。仰ぎ瞻るに、使命の厳重にして大礼の繋関すれば、理として合に重復して奉迎すべし。此の為に咨して正議大夫・通事等の官の蔡延等を遣わし、往赴して迎接せしむ。合行に給照して以て通行に便ならしむべし。此の為に今、仁字第二十八号半印勘合執照を給し、後に開す員役に付与し、収執して前去せしむ。如し津関の去処の験実に遇わば、即便に放行し、稽遅し違悞して便ならざるを得しむる毋れ。須らく執照に至るべき者なり。
計開
正議大夫一員　蔡延　人伴十名
使者二員　呉得賢　富盛　人伴四名
通事一員　阮士乾　人伴三名
管船火長・直庫二名　鄭賢　馬徳
梢水共に六十一名
右の執照は通事阮士乾に付し、此れに准ぜしむ
崇禎四年（一六三一）十月十一日給す
執照

注（1）咨　〔〇八-〇六〕〔〇八-〇七〕。