1-30-30　国王尚元の、進貢のため正議大夫鄭憲等を遣わす執照（一五六三、二、一五）
琉球国中山王尚元、進貢等の事の為にす。
今、特に正議大夫鄭憲・使者源善等を遣わし、表文一通を齎捧して本国の小船一隻に坐駕し、馬四匹、生硫黄一万斤を装載して京に赴き進貢せしむ。所拠りて今差去する人員は、別に文憑無くば誠に所在の官司の盤阻して便ならざるを恐る。王府、除外に今、宇字二十号半印勘合執照を給して存留在船通事梁燦等に付し、収執して前去せしむ。如し経過の去処及び関津把隘の巡哨の官軍の験実に遇わば、即便に放行し、留難して因って遅悞して便ならざるを得しむる毋れ。所有の執照は須らく出給に至るべき者なり。
今開す　　　赴京の
正議大夫一員　鄭憲
使者一員　源善
通事一員　鄭禄
共に人伴十七名
存留在船使者二員　馬加泥　麻加寧　従人四名
存留在船通事一員　梁燦　従人二名
管船火長・直庫二名　紅文綵　鳥美達
梢水共に一百一十九名
嘉靖四十二年（一五六三）二月十五日
右の執照は存留在船通事梁燦等に付し、此れに准ぜしむ
進貢等の／事の為にす　執照