1-26-03　国王尚元の、皇帝と皇太子への進貢慶賀のため王舅毛廉等を遣わす符文（一五六九、二、一五）
琉球国中山王尚元、進貢、慶賀等の事の為にす。
今、特に王舅毛廉を遣わし、長史蔡朝器等と同に表箋文各一通を齎捧せしむ。本国の小船一隻に坐駕し、馬二匹・生硫黄六千斤、及び護送の通事蔡朝俊等の船内に馬二匹・生硫黄四千斤、共に生硫黄一万斤・馬四匹、并びに金靶鞘腰刀二把・銀靶鞘腰刀二把・鍍金銅結束紅漆靶鞘衮刀一十六把・鍍金銅結束紅漆鞘沙魚皮靶腰刀一十把・蘇木五百斤を装載し、京に赴き御前に進賀し、又、金結束黒漆鞘沙魚皮靶腰刀二把・鍍金銅結束紅漆靶鞘衮刀一十二把・鍍金銅結束紅漆鞘沙魚皮靶腰刀一十把・両面泥金扇一百把・一面泥金扇一百把は正位東宮に進賀す。仍お礼部に赴き告稟して進収せしむる外、茲の諭遣を承くれば、途に在りて遅滞して便ならざるを得しむる毋れ。所有の符文は須らく出給に至るべき者なり。
今開す　赴京の
王舅一員　毛廉　人伴十名
長史一員　蔡朝器　人伴十名
使者一員　衛栄　人伴五名
都通事一員　鄭祐　人伴三名
存留在船使者一員　呉蒙達　人伴二名
護送の小船に坐駕する使者一員　馬沈布　人伴二名
護送の小船に坐駕する通事一員　蔡朝俊　人伴二名
国王附搭の蘇木二千斤
隆慶三年（一五六九）二月十五日
右の符文は長史蔡朝器及び都通事鄭祐等に付し、此れに准ぜしむ
進貢慶賀等の／事の為にす　符文