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資料詳細
- 資料ID.
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- 資料種別
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- 資料名
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- 歴代宝案巻号
- {{ryu_data.f10}}集 {{ryu_data.f11}}巻 {{ryu_data.f12}}号
- 著者等
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- タイトル
- 中国暦
- {{ryu_data.f17}}年 {{ryu_data.f18}}月 {{ryu_data.f19}}日
- 西暦
- {{ryu_data.f13}}年 {{ryu_data.f14}}月 {{ryu_data.f15}}日
- 曜日
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- 差出
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- 宛先
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- 文書形式
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- 書誌情報
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- 関連サイト情報
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- 訂正履歴
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- 備考
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テキスト
1-14-02 世子尚質の、明の勅・印を返納し、帰順する表(一六五三、二、二七)
琉球国中山王世子臣尚質、誠歓誠忭、稽首頓首して上言す。
伏して以うに、聖武、布昭すれば、六合は揮鞭を視て宅と作し、王威、丕いに振い、両階に舞羽を耀かして以て容と為す。声霊已に寰中に濯らかにして、謳歌乃ち海外に浹し。窃かに惟うに、潜徳の興王、古に放って云う有り。天心もて治を眷み、今に於て烈を為す、と。是を以て殊方効順して咸く重訳の献を懐い、異域投誠して共に朝宗の慕を切にす。況んや我が清朝、実に世徳を培うをや。三十載の修平遍く雲霓を慰め、十五国の駆除悉く風雨を調す。混同江上、紫気、祥を□東の関に鍾め、広寧寨外、瑞星、天北の闕に拱極す。茲に蓋し伏して皇帝陛下に遇うに、仁は日斧を涵し、義は月弧を満たす。□符を握りて以て六竜を御し、亦籙に応じて九鼎を定む。鸞旂高掲し、到る処に獲醜の雄を張り、鐃曲清吹し、所在に負固の魄を摂る。然り而して神威北暢し、抑々且つ聖沢南流す。
前に丹詔を承け、既に投誠すれども後を恐る。茲に恩綸を捧じて勅・印を繳して以て上呈す。望風して朔を拝し、中国の有聖人を吹め、雲を瞻みて賓を修め、盛京の真天子を快ばす。臣質、僻遠に居るを愧ずるも、爰ぞ休誼を顕揚するを補わんや。誠を傾けて向化し、敢えて微忱を祗粛むを攄ぶ。徒に測蠡して心に海若を羨み、忻びて嵩祝して以て山霊に答嚮う。伏して願わくは、金甌無欠にして玉燭常に調せんことを。馮夷あり浪静かに、瀚海は木葉の波を安んじ、仙掌に雲開き、玉関に金行の朔を奉ずれば、則ち千世万世に之を無窮に伝え、而して西より東より服せざるを思う無からん。臣、天を瞻み聖を仰ぎ踊躍歓忭の至りに任うる無し。謹んで表を奉り賀を称して以聞す。
順治十年(一六五三)二月二十七日 琉球国中山王世子臣尚質、謹んで上表す
注*『清実録』順治十年閏六月戊子・十一年三月丁酉の条に関連の記事がある。
(1)聖武 知徳と武勇を備えること。
(2)六合 天地と四方。天下。
(3)宅 ここでは宅家(天子)に同じか。天子は天下を宅(いえ)とするとの意からいう。
(4)両階 宮殿に上る東西の階。
(5)舞羽 舞人の持つ大雉の羽。
(6)容 かたち。礼にかなったさま。
(7)声霊 聖霊に同じ。天子の威光。
(8)興王 国を興した君主。
(9)殊方 外国。
(10)重訳の献 遠方の国の来貢。〔一四-〇一〕注(24)参照。
(11)雲霓 雲と虹。雨の降る予兆。ここでは雲霓の望と同じ意か。〔一四-一三〕注(1)参照。
(12)十五国 十五道(中国全土)のことか。
(13)駆除 おいたてはらう。
(14)混同江 松花江。
(15)紫気 瑞気。客・友人などの来るしるし。
(16)広寧寨 遼寧省北鎮においた。
(17)天北の闕 天闕に同じか。天の宮門、宮城。また、星の名。南斗六星(小熊座)。
(18)拱極 北極星に向う。
(19)六竜を御す 天下をおさめること。六竜は易の乾の卦(天・君などの象)の六爻(六本の横画)。また天子の車駕。
(20)亦籙に応じ 応は膺に通じる。膺籙は天子の位につくこと。亦は奕に通じ、大きい、美しいの意。
(21)九鼎 夏の禹王が九州(九土=中国全土)の金を貢せしめて作ったという鼎で、夏・殷・周に伝えられた宝器。
(22)鸞旂 天子の車上に立てる大旗(鸞は鳳凰の一つ。またその形の鈴)。
(23)獲醜 敵兵を捕らえる。
(24)鐃曲 鐃歌。鐘に合せて歌う軍楽。
(25)負固 地勢の要害険固をたのむ。
(26)勅・印…上呈す 『清実録』順治十年閏六月戊子の条参照。
(27)望風 遠くから仰ぎしたう。
(28)有聖人 聖人(有は語調をととのえる助辞)。
(29)盛京 遼寧省瀋陽。清の太祖の時に国都とし、太宗の時に盛京と改称。北京遷都後は陪都となる。
(30)休誼 休は大きい、よい。誼はよしみ、義。大義か。
(31)測蠡 蠡測。ほら貝で(水をくみ)海を測る。小知で大事を測るたとえ。
(32)海若 海神の名。
(33)馮夷 水神の名。
(34)仙掌 陜西省の山名。
(35)金行の朔 金行は五行の一つ。朔は暦。帝王は五行の運行によってその位を得るという。
琉球国中山王世子臣尚質、誠歓誠忭、稽首頓首して上言す。
伏して以うに、聖武、布昭すれば、六合は揮鞭を視て宅と作し、王威、丕いに振い、両階に舞羽を耀かして以て容と為す。声霊已に寰中に濯らかにして、謳歌乃ち海外に浹し。窃かに惟うに、潜徳の興王、古に放って云う有り。天心もて治を眷み、今に於て烈を為す、と。是を以て殊方効順して咸く重訳の献を懐い、異域投誠して共に朝宗の慕を切にす。況んや我が清朝、実に世徳を培うをや。三十載の修平遍く雲霓を慰め、十五国の駆除悉く風雨を調す。混同江上、紫気、祥を□東の関に鍾め、広寧寨外、瑞星、天北の闕に拱極す。茲に蓋し伏して皇帝陛下に遇うに、仁は日斧を涵し、義は月弧を満たす。□符を握りて以て六竜を御し、亦籙に応じて九鼎を定む。鸞旂高掲し、到る処に獲醜の雄を張り、鐃曲清吹し、所在に負固の魄を摂る。然り而して神威北暢し、抑々且つ聖沢南流す。
前に丹詔を承け、既に投誠すれども後を恐る。茲に恩綸を捧じて勅・印を繳して以て上呈す。望風して朔を拝し、中国の有聖人を吹め、雲を瞻みて賓を修め、盛京の真天子を快ばす。臣質、僻遠に居るを愧ずるも、爰ぞ休誼を顕揚するを補わんや。誠を傾けて向化し、敢えて微忱を祗粛むを攄ぶ。徒に測蠡して心に海若を羨み、忻びて嵩祝して以て山霊に答嚮う。伏して願わくは、金甌無欠にして玉燭常に調せんことを。馮夷あり浪静かに、瀚海は木葉の波を安んじ、仙掌に雲開き、玉関に金行の朔を奉ずれば、則ち千世万世に之を無窮に伝え、而して西より東より服せざるを思う無からん。臣、天を瞻み聖を仰ぎ踊躍歓忭の至りに任うる無し。謹んで表を奉り賀を称して以聞す。
順治十年(一六五三)二月二十七日 琉球国中山王世子臣尚質、謹んで上表す
注*『清実録』順治十年閏六月戊子・十一年三月丁酉の条に関連の記事がある。
(1)聖武 知徳と武勇を備えること。
(2)六合 天地と四方。天下。
(3)宅 ここでは宅家(天子)に同じか。天子は天下を宅(いえ)とするとの意からいう。
(4)両階 宮殿に上る東西の階。
(5)舞羽 舞人の持つ大雉の羽。
(6)容 かたち。礼にかなったさま。
(7)声霊 聖霊に同じ。天子の威光。
(8)興王 国を興した君主。
(9)殊方 外国。
(10)重訳の献 遠方の国の来貢。〔一四-〇一〕注(24)参照。
(11)雲霓 雲と虹。雨の降る予兆。ここでは雲霓の望と同じ意か。〔一四-一三〕注(1)参照。
(12)十五国 十五道(中国全土)のことか。
(13)駆除 おいたてはらう。
(14)混同江 松花江。
(15)紫気 瑞気。客・友人などの来るしるし。
(16)広寧寨 遼寧省北鎮においた。
(17)天北の闕 天闕に同じか。天の宮門、宮城。また、星の名。南斗六星(小熊座)。
(18)拱極 北極星に向う。
(19)六竜を御す 天下をおさめること。六竜は易の乾の卦(天・君などの象)の六爻(六本の横画)。また天子の車駕。
(20)亦籙に応じ 応は膺に通じる。膺籙は天子の位につくこと。亦は奕に通じ、大きい、美しいの意。
(21)九鼎 夏の禹王が九州(九土=中国全土)の金を貢せしめて作ったという鼎で、夏・殷・周に伝えられた宝器。
(22)鸞旂 天子の車上に立てる大旗(鸞は鳳凰の一つ。またその形の鈴)。
(23)獲醜 敵兵を捕らえる。
(24)鐃曲 鐃歌。鐘に合せて歌う軍楽。
(25)負固 地勢の要害険固をたのむ。
(26)勅・印…上呈す 『清実録』順治十年閏六月戊子の条参照。
(27)望風 遠くから仰ぎしたう。
(28)有聖人 聖人(有は語調をととのえる助辞)。
(29)盛京 遼寧省瀋陽。清の太祖の時に国都とし、太宗の時に盛京と改称。北京遷都後は陪都となる。
(30)休誼 休は大きい、よい。誼はよしみ、義。大義か。
(31)測蠡 蠡測。ほら貝で(水をくみ)海を測る。小知で大事を測るたとえ。
(32)海若 海神の名。
(33)馮夷 水神の名。
(34)仙掌 陜西省の山名。
(35)金行の朔 金行は五行の一つ。朔は暦。帝王は五行の運行によってその位を得るという。