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資料詳細
- 資料ID.
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- 資料種別
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- 資料名
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- 歴代宝案巻号
- {{ryu_data.f10}}集 {{ryu_data.f11}}巻 {{ryu_data.f12}}号
- 著者等
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- タイトル
- 中国暦
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- 西暦
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- 曜日
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- 差出
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- 宛先
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- 文書形式
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- 書誌情報
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- 関連サイト情報
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- 訂正履歴
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- 備考
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テキスト
2-194-09 琉球国中山王世子尚泰より福建布政使司あて、聖安(太平天国の乱の平定)を願う旨の咨文(咸豊三《一八五三》、八、十五)
琉球国中山王世子尚(泰)、恭しく聖安を請う事の為にす。
照らし得たるに、上年、請諭の王舅馬克承等、本年六月十五日に回国す。称に拠るに、今、逆賊、乱を作し、各省の官軍は正に力を合せて攻剿するの間に在り。去年遣わす所の貢使も亦た道を阻まれ通じ難く、建寧府に留滞して未だ館駅に回らず、等の語あり。
伏して思うに、敝国は世々天朝の深仁、厚沢に沐するも、未だ仰いで万一に報いること能わず。茲に賊匪の事を滋くするを聞き、敵愾して志有れども憂いを分かつに力無し。曷ぞ慙愧に勝えん。
今、皇上、文を揆り武を奮い、皇霊赫濯したれば、遐邇、心を傾け、臣民、命に帰す。蠢爾たる逆賊は自ら当に日を指して誅に就くべし。豈に久しく光天化日の下に容るるを得んや。但だ賊氛未だ靖んぜざれば、用て宸慮を煩わすを恐れ、恭しく聖安を請いて聊か小臣の微忱を伸べんと意欲す。
茲に接貢、閩に入るに際し、理として合に咨もて請うべし。此れが為に備に貴司に咨す。請煩わくは査照して督/撫両院に転詳し、具題して施行せしめられんことを。
須らく咨に至るべき者なり。
右、福建等処承宣布政使司に咨す
咸豊三年(一八五三)八月十五日
右、咨文の儀、唐に於て習い請け候上、差し出し候様仰せ渡され候付、其の時の役者より河口通事共へ習い請け候処、段々差し支え之れ有り候間、差し留め宜しかるべきと申し出候付、差し出し申さず。
注(1)聖安を請う 「聖安を請う」は天子のご機嫌をうかがうことであるが、咸豊三年は太平天国の乱が激しさを増しており、琉球の進貢使も福州~北京の往復ルートで妨害されたことから、乱の平定と治安の回復を願ったもの。
(2)建寧府 福建省の西北部、江西省と浙江省に接する地域。
(3)敵愾 敵に対する憤り。敵と争わんとする意気。
(4)慙愧 恥じ入ること。
(5)文を揆り武を奮い 「奮武揆文」とも。揆文は文教を施行すること、奮武は武を振うこと。文教をもって天下を律し、武事をもって天下を治める意。
(6)赫濯 明らかなさま、輝くさま。
(7)賊氛 賊の気勢。
(8)宸慮 皇帝の思い。皇帝の考え。
(9)河口通事 土通事(中国の琉球語通訳)。阿口通事ともいう。なお「河」の字、台湾本では「阿」。
琉球国中山王世子尚(泰)、恭しく聖安を請う事の為にす。
照らし得たるに、上年、請諭の王舅馬克承等、本年六月十五日に回国す。称に拠るに、今、逆賊、乱を作し、各省の官軍は正に力を合せて攻剿するの間に在り。去年遣わす所の貢使も亦た道を阻まれ通じ難く、建寧府に留滞して未だ館駅に回らず、等の語あり。
伏して思うに、敝国は世々天朝の深仁、厚沢に沐するも、未だ仰いで万一に報いること能わず。茲に賊匪の事を滋くするを聞き、敵愾して志有れども憂いを分かつに力無し。曷ぞ慙愧に勝えん。
今、皇上、文を揆り武を奮い、皇霊赫濯したれば、遐邇、心を傾け、臣民、命に帰す。蠢爾たる逆賊は自ら当に日を指して誅に就くべし。豈に久しく光天化日の下に容るるを得んや。但だ賊氛未だ靖んぜざれば、用て宸慮を煩わすを恐れ、恭しく聖安を請いて聊か小臣の微忱を伸べんと意欲す。
茲に接貢、閩に入るに際し、理として合に咨もて請うべし。此れが為に備に貴司に咨す。請煩わくは査照して督/撫両院に転詳し、具題して施行せしめられんことを。
須らく咨に至るべき者なり。
右、福建等処承宣布政使司に咨す
咸豊三年(一八五三)八月十五日
右、咨文の儀、唐に於て習い請け候上、差し出し候様仰せ渡され候付、其の時の役者より河口通事共へ習い請け候処、段々差し支え之れ有り候間、差し留め宜しかるべきと申し出候付、差し出し申さず。
注(1)聖安を請う 「聖安を請う」は天子のご機嫌をうかがうことであるが、咸豊三年は太平天国の乱が激しさを増しており、琉球の進貢使も福州~北京の往復ルートで妨害されたことから、乱の平定と治安の回復を願ったもの。
(2)建寧府 福建省の西北部、江西省と浙江省に接する地域。
(3)敵愾 敵に対する憤り。敵と争わんとする意気。
(4)慙愧 恥じ入ること。
(5)文を揆り武を奮い 「奮武揆文」とも。揆文は文教を施行すること、奮武は武を振うこと。文教をもって天下を律し、武事をもって天下を治める意。
(6)赫濯 明らかなさま、輝くさま。
(7)賊氛 賊の気勢。
(8)宸慮 皇帝の思い。皇帝の考え。
(9)河口通事 土通事(中国の琉球語通訳)。阿口通事ともいう。なお「河」の字、台湾本では「阿」。