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資料詳細
- 資料ID.
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- 資料種別
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- 資料名
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- 歴代宝案巻号
- {{ryu_data.f10}}集 {{ryu_data.f11}}巻 {{ryu_data.f12}}号
- 著者等
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- タイトル
- 中国暦
- {{ryu_data.f17}}年 {{ryu_data.f18}}月 {{ryu_data.f19}}日
- 西暦
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- 曜日
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- 差出
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- 宛先
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- 文書形式
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- 書誌情報
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- 関連サイト情報
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- 訂正履歴
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- 備考
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テキスト
1-14-01 世子尚質の、清朝に帰順し、朝貢の延期を請う表(一六四九、一一、一三)
琉球国中山王世子臣尚質、投誠の事の為にす。
伏して以うに、真人、撫運して再た大統の乾坤を闢き、聖主、招携して惟だ一介の文告を馳す。輯瑞して以て群后を朝し、一代の令典は維新し、遣使して以て諸邦を撫し、万国の具瞻の係わる攸なり。朝野を歓騰し、寰区を喜洽せしむ。臣質、誠惶誠恐、稽首頓首して、窃かに惟うに、無干にして苗格り、亘古不磨なり。畳に因りて崇降し、今に于て烈を為し、三代も迨ばんや。既に大道を降ること久しきかな。文教を彰らかにせず、宣ぶるを失いて武臣奇を用い、人は徳を見ずして惟だ威のみ聞こゆ。是を以て邇きは安んぜずして、遠きは至らず。茲に蓋し伏して皇帝陛下に遇うに、天を承け籙を御し、象を執り人に臨む。帝王の已淪の土宇を復し、宇宙の既墜の綱常を修め、皇極を建てて寰中を撫し、泰階を登りて天下を平らぐ。顧みるに柔遠と謂うは、乃ち創帝の盛典なり。而して修祠は開国の首務と為す。爰に勅使に命じて諸邦を歴招せしむ。臣の如き朽鈍なるも亦た恩光に沐し、敢えて休命に対揚し深仁に仰答せざらんや。太平を歌頌して華封の累祝を致し、闕庭に稽顙して越裳の九訳に効う。但だ天使の降臨の序は已に三秋に属し、而して芹曝の上陳の儀は一時に辦じ難し。招撫の轄を投ぜんと欲するも、恐らくは愆期の譴を冒さん。先ず、護送の軸に脂さし、恭しく投誠の款を致す。伏して願わくは、至尊、天地の量を開き、献琛は稍来祀に寛めんことを。小国の効順の誠に鑑み、霈沢は今の朝に渙なるを祈る。臣、天を瞻み聖を仰ぎ歓忭踊躍の至りに任うる無し。謹んで表を奉り、随使して以聞す。
順治六年(一六四九)十一月十三日 琉球国中山王世子臣尚質、謹んで上表す 再対して之を正す
注(1)真人 仙人、道の奥義を悟った人。
(2)撫運 運はみち、天体の周軌。撫はもつ、のっとる。
(3)大統 天子の位、皇統、国家統一の大業。
(4)乾坤 天地。天下。
(5)招携 招き寄せる。
(6)輯瑞 瑞(天子が諸侯を封ずる時に賜い、朝する際にこれをもってしるしとする玉)をあつめる。諸侯を朝見すること。
(7)群后 諸侯。
(8)具瞻 衆人がともに仰ぎ見る。
(9)寰区 畿内。天下。
(10)喜洽 喜びがあまねくゆきわたる。
(11)無干…格り 強制しないのに人民が帰服する。無干はもとめない、かかわりがない。
(12)亘古不磨 永遠にすたらない。
(13)畳に因りて崇降 畳は重ねる(なる)。崇降は嵩(崇に通じる)嶽降神の略か。天賦の厚いたとえ、また人が子を生むことを賀していうことば。
(14)烈 功業。
(15)三代 上代の三王朝(夏・殷・周)。
(16)籙 天子の受禅の時にとって天下を制御する符(予言書)。
(17)象 法。
(18)已淪 淪は没落する、ほろびる。已に一たびほろびたの意か。
(19)土宇 国土。
(20)綱常 人の守るべき大道。
(21)泰階を登り ここでは皇帝の位につくことをいう。泰階は星の名。上中下の三階の六星より成り、上は天子から下は庶民に及ぶまでをかたどる。
(22)修祠 礼をととのえ祭る。
(23)休命に対揚 君命にこたえ、その意を民に向って宣揚する。
(24)越裳の九訳 越裳(ヴェトナム南部の古代国家)が中国に朝貢した時、九回通訳を重ねたとの故事。
(25)天使 順治四年六月、清より招撫使として通事謝必振が派遣され、順治六年九月に琉球に到った。〔〇九-〇一〕〔〇九-〇二〕参照。
(26)招撫の轄を投ぜん 招撫使の帰国をねんごろに留める。
(27)天地の量を開き (天地は公平であるのでそのように)公平に判断を下して許す。
(28)献琛 琛は玉・瑞。諸侯が朝することか。前注(6)参照。ここでは方物を備えて朝貢することをさす。
(29)来祀に寛めん 来年まで延期する。
(30)霈沢 大雨。恩沢の多いたとえ。
琉球国中山王世子臣尚質、投誠の事の為にす。
伏して以うに、真人、撫運して再た大統の乾坤を闢き、聖主、招携して惟だ一介の文告を馳す。輯瑞して以て群后を朝し、一代の令典は維新し、遣使して以て諸邦を撫し、万国の具瞻の係わる攸なり。朝野を歓騰し、寰区を喜洽せしむ。臣質、誠惶誠恐、稽首頓首して、窃かに惟うに、無干にして苗格り、亘古不磨なり。畳に因りて崇降し、今に于て烈を為し、三代も迨ばんや。既に大道を降ること久しきかな。文教を彰らかにせず、宣ぶるを失いて武臣奇を用い、人は徳を見ずして惟だ威のみ聞こゆ。是を以て邇きは安んぜずして、遠きは至らず。茲に蓋し伏して皇帝陛下に遇うに、天を承け籙を御し、象を執り人に臨む。帝王の已淪の土宇を復し、宇宙の既墜の綱常を修め、皇極を建てて寰中を撫し、泰階を登りて天下を平らぐ。顧みるに柔遠と謂うは、乃ち創帝の盛典なり。而して修祠は開国の首務と為す。爰に勅使に命じて諸邦を歴招せしむ。臣の如き朽鈍なるも亦た恩光に沐し、敢えて休命に対揚し深仁に仰答せざらんや。太平を歌頌して華封の累祝を致し、闕庭に稽顙して越裳の九訳に効う。但だ天使の降臨の序は已に三秋に属し、而して芹曝の上陳の儀は一時に辦じ難し。招撫の轄を投ぜんと欲するも、恐らくは愆期の譴を冒さん。先ず、護送の軸に脂さし、恭しく投誠の款を致す。伏して願わくは、至尊、天地の量を開き、献琛は稍来祀に寛めんことを。小国の効順の誠に鑑み、霈沢は今の朝に渙なるを祈る。臣、天を瞻み聖を仰ぎ歓忭踊躍の至りに任うる無し。謹んで表を奉り、随使して以聞す。
順治六年(一六四九)十一月十三日 琉球国中山王世子臣尚質、謹んで上表す 再対して之を正す
注(1)真人 仙人、道の奥義を悟った人。
(2)撫運 運はみち、天体の周軌。撫はもつ、のっとる。
(3)大統 天子の位、皇統、国家統一の大業。
(4)乾坤 天地。天下。
(5)招携 招き寄せる。
(6)輯瑞 瑞(天子が諸侯を封ずる時に賜い、朝する際にこれをもってしるしとする玉)をあつめる。諸侯を朝見すること。
(7)群后 諸侯。
(8)具瞻 衆人がともに仰ぎ見る。
(9)寰区 畿内。天下。
(10)喜洽 喜びがあまねくゆきわたる。
(11)無干…格り 強制しないのに人民が帰服する。無干はもとめない、かかわりがない。
(12)亘古不磨 永遠にすたらない。
(13)畳に因りて崇降 畳は重ねる(なる)。崇降は嵩(崇に通じる)嶽降神の略か。天賦の厚いたとえ、また人が子を生むことを賀していうことば。
(14)烈 功業。
(15)三代 上代の三王朝(夏・殷・周)。
(16)籙 天子の受禅の時にとって天下を制御する符(予言書)。
(17)象 法。
(18)已淪 淪は没落する、ほろびる。已に一たびほろびたの意か。
(19)土宇 国土。
(20)綱常 人の守るべき大道。
(21)泰階を登り ここでは皇帝の位につくことをいう。泰階は星の名。上中下の三階の六星より成り、上は天子から下は庶民に及ぶまでをかたどる。
(22)修祠 礼をととのえ祭る。
(23)休命に対揚 君命にこたえ、その意を民に向って宣揚する。
(24)越裳の九訳 越裳(ヴェトナム南部の古代国家)が中国に朝貢した時、九回通訳を重ねたとの故事。
(25)天使 順治四年六月、清より招撫使として通事謝必振が派遣され、順治六年九月に琉球に到った。〔〇九-〇一〕〔〇九-〇二〕参照。
(26)招撫の轄を投ぜん 招撫使の帰国をねんごろに留める。
(27)天地の量を開き (天地は公平であるのでそのように)公平に判断を下して許す。
(28)献琛 琛は玉・瑞。諸侯が朝することか。前注(6)参照。ここでは方物を備えて朝貢することをさす。
(29)来祀に寛めん 来年まで延期する。
(30)霈沢 大雨。恩沢の多いたとえ。