寺社座御規模（抜）
　　　　　　　（咸豊四年）


　　咸豊九年己未

　　　　　寺社座御規模

　　　　　　　　　　　　　　　義村御殿


　　目録
一当座人数出勤定幷諸事規模之事
一奉行役知中取以下御扶持方幷代合年季定之事
一諸寺知行幷御照堂坊主亭坊主知事坊主大夫祝部権祝部内侍宮童御扶持方定之事
一出家下司定之事
一出家俗人ニ対品定事
一出家寺替幷位おかす之時公事
一諸寺住寺（持）鑑司定之事
一出家為勤学上国定之事
一両先島幷伊江島住持代合定之事
一七社之祝部内侍幷当座公事拝代合又者位おかす之事
一仮花当勤職之事

　　当座人数出勤定幷諸事規模
一正月四日よ里座詰可仕事
一同十五日中取弐人社参相勤候事
　　附面付書相調十二月十日限勢頭方江差出候也
一毎月初七日毎ニ
　先王様御図像御照堂内掛御そかし仕候事
一右御そかし毎ニ寺社奉行同中取相詰候事
一奉行毎月朔日十五日幷番之日番半五節供出勤之事
一中取筆者毎日出勤之事
一奉行以下筆者迄四ツ時登城八ツ時退城之事
　　附中取以下八ツ時成候共御役人衆御退城不被成内者詰居候尤筆者仮筆者之間壱人宛昼詰仕座元不明様夜詰ニ致代合候也
一朝之間暇乞有之方九ツ頭ニ成候ハヽ其断を以可罷出候九ツ時成候ハヽ煩星可相記事
一中取三人三番番附仕出仕可相勤事
一奉行中取勤星丸星筆者以下仮花当勤星者中取印押候事
一筆者壱人も公事拝壱人宛夜御番可相勤候尤何某相勤候段前日勢頭方江可相届事
　　附
　　一夜詰非番之方より拝壱人ツヽ相賦夜詰人注文同前ニ可差出候尤夜詰人当病之時者早速拝江相達無遅ニ代合可仕事
　　一公事拝払除仕口場番日番半筆者見届中取江首尾申出候事
一当座夜御番人佐敷御殿より夜中不図之御召附御雇有之候砌早速罷出可相勤事
一仮花当五ツ時致出勤茶湯仕掛させ奉行登城候ハヽ宮仕可相勤候尤当座奉行登城無之候ハヽ火無之候事
　　附八ツ時成候ハヽ火消納中取見届させ昼詰相勤暮六ツ時成候ハヽ御番頭江首尾申出夜詰人登城候ハヽ代合退城可致事
一座印中取封印ニ而格護仕候事
一当座之儀惣横目兼役之事
一当座改替之砌御拝次日より新役相勤候事
一御物次渡之砌中取以下新古役出合改次第当中取行印を以次渡可仕事
　　附消印有之候ハヽ新古中取相印仕候也
一唐暦幷通書可相渡旨申口方よ里触有之候得者下庫理江筆者罷出勢頭方引合請取候事
一奉行以下仮花当迄毎月勤星取立次月五日限筆者ニ而申口方筆者取次差出三司官御印押被下候得者役中之勤星惣取〆翌正月十日限差出御印押跡役江次渡仕候事
一役中之勤星取〆十二月代りハ次正月五日限六月代り者次七月五日限左之通相調奉行見届之上差出候事
　　覚　〈半紙ニ相調候也〉
一勤何日内何日公
一暇何日
一煩何日
一忌何日
一寺入何日
　　　　　　　　　　　　　　何某
　右何年何月何日よ里何之何月何日迄勤星如此御座候以上
　　正月五日　　　　　　　　寺社座
　　附星帳出日限相違仕候ハヽ存知之筆者壱日ニ科分（銭）壱貫文被仰付候也
一当座之儀毎月之取払無之候故年一度御道具帳相調次正月十日限勘定座江差出候事
　　附諸帳幷道具追入之時者手形御取次印ニ而相済候也
一万入用之品者中取三人差紙を以申候事
　　附無例之品奉行中取連判ニ而申出候也
一諸事後例ニ相成候儀日記ニ書載付届可仕事
一御道具仕立幷修補又者代差紙仕候砌御道具帳ニ書載肩ニ年号月日付相記当座構之申口印形申請置以後代修補差紙之砌右帳取添差出候事
一科松分（銭）付届之儀引付を以平等所江相払させ次月十日内ニ勘定座江引合手形差遣候事
一上表渡幷勅書御迎之時中取弐人筆者壱人御供相勤候事
　　附当位ニ而茂相勤候也
一出家切支丹宗門改名書印判帳之儀於当座相調部帳相調三ケ寺幷二ケ寺各構連判之上奉行中取奥書ニ而十二月十三日限大与座江差出候事
　　附出入有無之段前簾（ママ）亭坊主知事坊主江申達書出させ候且亦帳調用之筆紙墨者右両人よ里入め料相調候也
一御札改帳相調候儀於当座相しらへ帳相調候尤日限之儀者触次第差出候事
　　附筆紙墨右同断
一諸寺住持代合之砌校合御物之儀中取検者ニ而校合改帳引当次渡可仕事
一諸在郷より弟子取出家ニ召成候儀御禁止之事
一御法事之儀兼而御用意御座候付而者前年二月限各住持より申出寺社奉行次書を以泊地頭取次申出候左候而御物奉行方江茂御問合候且又三ケ月前又以住持申出次第同断
　　附勤方之儀者御□（欠）法事帳ニ有之候也
一御法事之儀当座請込被仰付置候間程来之儀申口衆御取次得御差図相勤申候左候而公事帳幷入目帳相調差出三司官御印押被下候得者当座格護之事
　　附公事帳之儀者残紙ニ中（ママ）請書仕申口衆御取次差出候得者御調部を以帰下候ハヽ請書仕候也
一七社之祝部内侍神楽装束古仕替申出候ハヽ見合を以仕替させ被下候事
一行者代合之砌始壱度者羽織用として紺染下布四尋被下候間御照堂坊主差紙を以相済候事
一諸寺校合御物之儀四年限相改帳弐通ツヽ相調壱通者当座格護仕壱通者次年正月廿日限勘定座江差出右帳勘定相済渡次第早速御取次方江差出奥書ニ而渡候ハヽ翌日御物座帳当江差出御印添被下候日より五日限勘定座江相調候事
一出家庵地願之方西堂以上者依断被下候無官僧江者不被下模ニ被仰定候且又俗屋敷より庵地願者泊地頭御取次御座御印押面付替差出ニ者泊地頭印押被下候得者右両通平等所江差遣屋敷絵図問合有之候ハヽ両院絵図帳ニ相立右之両通主江相渡候出家移替者願書ニ泊地頭印形ニ而相渡候事
　　差出調様左ニ記
　　差出　　　　　　　　本主何村何某与内
　　　　　　　　　　　　　　何某
一屋敷何拾坪
　右屋敷望ニ付内々相談仕譲請取申候間面付直申様ニ被仰付可被下候此等之趣宜様御取成奉頼候以上
　　〈何〉月日　　　　　　　何僧
　　右之通相違無御座候以上
　　　　　　　　　　　　〈本主与中〉
　　〈何〉月日　　　　　　　何某々
　　　但泊地頭那覇里主御物城久米村両長史次書之事
　　右之通申出候間致披露候以上
　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　　〈何〉月日　　　　　　　何某々
　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　何某々
一科ニ付寺入被仰付候方寺中賄料之儀一日ニ壱貫文宛之模ニ被仰付候事
一寺社奉行幷中取何そニ付間違之儀有之御断申上候砌者寺入被仰付候得共向後寺入ニ準科松料可被仰付候事
　　附走込之儀も表方江申出候ハヽ右同断ニ可被仰付候也

　　当座奉行役知中取以下御扶持方定幷代合之年季左ニ記
　　附御扶持手形出候ハヽ構之役々上下共請取壱手ニ取集役人壱人持参ニ而掛印申請可請取事
一役知弐拾石完
　　奉行弐人毎年十二月代
一御扶持五石宛内〈四石米／壱石雑石〉
　　中取弐人毎年十二月代
一同四石宛内〈弐石米／弐石雑石〉
　　筆者弐人内〈壱人毎年十二月代／壱人毎年六月代〉
一同弐石宛内〈壱石米／壱石雑石〉
　　公事拝三人勤次第

　　諸寺知行幷御照堂坊主亭坊主知事坊主太夫祝部権祝部内侍宮童御扶持定
一知行高百斛　　　　　　　　円覚寺
一同五拾石宛　　　　　　　　護国寺
　　　　　　　　　　　　　　天王寺
一同参拾石宛　　　　　　　　臨海寺
　　　　　　　　　　　　　　天界寺
　　　　　　　　　　　　　　崇元寺
一同拾弐石完　　　　　　　　竜福寺
　　　　　　　　　　　　　　安国寺
　　　　　　　　　　　　　　遍照寺
　　　　　　　　　　　　　　神応寺
　　　　　　　　　　　　　　神宮寺
　　　　　　　　　　　　　　神徳寺
　　　　　　　　　　　　　　聖現寺
　　　　　　　　　　　　　　観音寺
　　　　　　　　　　　　　　慈眼院
　　　　　　　　　　　　　　法堂
　　　　　　　　　　　　　　照泰寺
一御扶持五石宛内〈四石米／壱石雑石〉
　　御照堂坊主弐人
　　亭坊主壱人
　　知事坊主壱人
一同三石五斗宛内〈弐石米／壱石五斗雑石〉
　　行者弐人勤次第
一同五石内〈四石米／壱石雑石〉
　　波之上太夫壱人勤次第
一同弐石内〈壱石米／壱石雑石〉
　　波之上内侍勤次第
一同三石内〈弐石米／壱石雑石〉
　　沖之祝部右同
一同弐石宛内〈壱石米／壱石雑石〉
　　五社之祝部右同
一同壱石宛内〈五斗米／五斗雑石〉
　　権祝部弐人
一同壱石五斗宛内〈壱石米／五斗雑石〉
　　六社之内侍勤次第
一御扶持弐斗五升宛　但雑石
　　七社之宮童七人右同

　　出家下司定
一米壱斗三升五合先　　　　　紫衣壱人分
一同九升先　　　　　　　　　同宿壱人分
一雑石九升先　　　　　　　　下人壱入分
　右円覚寺天王寺天界寺護国寺臨海寺住持相勤隠居幷退役之方右下司被下候紫衣位ニ而も右役不相勤方同宿下司不被下候事
一米壱斗三升五合先　　　　　黄衣壱人分
一雑石九升先　　　　　　　　下人壱人分
　右崇元寺龍福寺安国寺慈眼院法堂照泰寺神応寺遍照寺神宮寺神徳寺聖現寺観音寺住持相勤隠居幷退役之節右下司被下候右住持不相勤方者壱身下司被下候事
一米壱斗三升五合先
　右西堂之内御照堂亭知事桃林寺祥雲寺住持相勤候方者隠居幷退役之節壱身下司被下候右役不相勤方者下司不被下候事
　　附黄衣より祥雲寺桃林寺住持相勤候共壱身之下司被下候且又青衣之僧黄衣被成下右住持被仰付候方言上日より出船前日迄下司被下候也
一下司被下候出家位頂戴幷死去之方亭坊主知事坊主より書出候得者帳当座江差出候事
　　附位御召加迦之時同断

　　出家俗人対品定
一紫地幷青地五色浮織冠　　　　　　　　正壱品
一紫地浮織冠幷三司官　　　　　　　　　従壱品
一三司官座　　　　　　　　　　　　　　正弐品
　　附出家ニ者紫衣ニ比
一紫冠　　　　　　　　　　　　　　　　従二品
　　附出家ニ者紫掛落ニ比
一申口　　　　　　　　　　　　　　　　正三品
　　附出家ニ者寺持之黄衣ニ比
一申口座　　　　　　　　　　　　　　　従三品
　　附出家ニ者黄衣ニ比
一吟味役　　　　　　　　　　　　　　　正四品
　　附出家ニ者寺持之黄掛落ニ比
一座敷　　　　　　　　　　　　　　　　従四品
　　附出家ニ者黄掛落ニ比
一当　　　　　　　　　　　　　　　　　正五品
　　附出家ニ者寺持之青掛落ニ比
一当座　　　　　　　　　　　　　　　　従五品
　　附出家ニ者青掛落ニ比

　　出家寺替幷位おかす之時公事
　円覚寺護国寺住持住職御断幷隠居之願自身書付ニ医者次書を以申出候得者泊地頭御取次差出候右外之御寺持幷役儀相勤候出家病気等ニ付断有之節ハ自身書付ニ医者次書禅家者三ケ寺聖家者二ケ寺次書を以申出候得者奉行中取次書を以泊地頭御取次差出候事
　右御断相済書付御印押被下候ハヽ相渡後位之儀各本寺江相達僧柄見合書出候ハヽ吟味之上おかす書相調各本寺より之書付取添泊地頭御取次差出候事
　　附円覚寺護国寺住持替合之砌者各門中西堂迄入札仕候例格候故亭坊主知事坊主当座江召寄入札之仕様左之通書写各門中江相触候様申達入札差出候得者取揃申口衆御取次差出候也
一崇元寺住持大展長老病気ニ付住職御断幷隠居願之書付ニ寺役御免与例追を以相認差出候付其通奉備
　上覧候処以来御字相付候様被仰付候間御寺持之出家住職御断之節御寺役御免与可相認事
　道光六年戌十二月三日
　　　入札之仕様左ニ記
　　円覚寺護国寺後位入札
　　　　　　　　　　　　　　何某
　　　　以上
　　　何月何日　　　　　　　何某印
　　右通百田紙横折ニ相調包候而入札与致上書自分之名書仕印ニ而封シ差出候事
　　　おかす之仕様左ニ記
　　　覚
一何住持何某何ニ付後位おかす
　　　　　　　　　　　　〈何寺〉
　　　　　　　　　　　　　　何僧
一何住持後位おかす
　　　　　　　　　　　　〈何寺〉
　　　　　　　　　　　　　　何僧
　　　　　　　　　〈何長老何座主弟子〉
　　　　　　　　　　　　　　何僧
　　　以上
　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　　月日　　　　　　　　　　何某々
　　　　　　　　　　　　〈寺社奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　何某々
　　　覚
　　　　　　　　　　　　　　天王寺
　右住職円覚寺護国寺並紫衣添而被仰付度奉存候
　　　　　　　　　　　　　　天界寺
　　　　　　　　　　　　　　臨海寺
　右住職黄衣僧よ里被仰付候節紫掛落袈裟被仰付置紫衣之儀者跡立而見合を以被下度奉存候
　　　　　　　　　　　　　　崇元寺
　右住職黄衣僧より被仰付候節紫掛落添而被仰付度奉存候
　　　　　　　　　　　　　　竜福寺
　　　　　　　　　　　　　　神応寺
　　　　　　　　　　　　　　遍照寺
　　　　　　　　　　　　　　神宮寺
　　　　　　　　　　　　　　安国寺
　右住職黄衣ニ而被仰付紫掛落袈裟之儀者勲功見合を以被下度奉存候
　　　　　　　　　　　　　　慈眼院
　　　　　　　　　　　　　　神徳寺
　　　　　　　　　　　　　　聖現寺
　　　　　　　　　　　　　　法堂
　　　　　　　　　　　　　　観音寺
　右住職黄衣ニ而勤通被仰付度奉存候
　　　　　　　　　　　　　　転位
　　　　　　　　　　　　　　法印
　右致帰帆寺社奉行申出次第黄衣より紫掛落袈裟迄順々被下度奉存候右位階被下候儀区々有之吟味申渡候処右通被召定度旨申出私共ニ茂同意存申候間以後代合之節より其通被仰付被下度奉存候事
　　以上
　　酉十月十七日
一転位僧寺役昇進之儀崇元寺より被召進平僧者法堂より被召進度旨禅家中書付ニ三ケ寺次書を以被願出願之通被仰付置候間向後弥其通被仰定度奉存候事
　嘉慶拾四年己巳十月廿六日
一寺持外之僧侶病気又者何歟ニ付隠居之願申出候方者医者次書禅家者三ケ寺聖家者二ケ寺次書を以申出候得者奉行中取次書を以中取ニ而泊地頭御取次差出候事
一禅家聖家御位之儀可被下人体罷居候ハヽ僧柄又者勲労等相糺禅家者二月聖家者十二月ニ限申出候ハヽ於当座ニ茂能々吟味之上おかす可仕事
　　但位可被下僧侶罷居不申節者其段書付を以泊地頭御取次申出候得者及　上聞候也
一御法事之時禅家御位可被下人体罷居候ハヽ弐三人或四五人ニ而茂僧柄又者勲労相糺申出候ハヽ於当座者能々吟味之上おかす可仕事
　　附御位おかす之時者禅家三ケ寺聖家者二ケ寺連判ニ而おかす書差出候得者当座ニ而書直奉行中取連判ニ而差出候也
　　おかす之仕様左ニ記
　　　覚
　　　　　　　　　　　　〈何寺〉
一何衣おかす　　　　　　　　何僧
　　　　　　　　　　　　〈何寺〉
一何〈掛落／袈裟〉おかす　　何僧
　　　　　　　　　　〈何長老何座主弟子〉
一何〈衣／掛落〉おかす　　　何僧
　　以上
　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　　月日　　　　　　　　　　何某々
　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　何某々

　　禅家聖家位階装束定
一禅家聖家之儀寺役被仰付又者御位御拝其外屹立候勤之節各位階之装束可致之処無其儀区々有之不宜儀候間向後屹立候勤之時各位階之掛落袈裟衣可致着用事

　　諸寺住持鑑司定
一円覚寺天王寺天界寺住持何歟ニ付支有之鑑司申出候砌者円覚寺ハ法堂住持天王寺天界寺者寺持之外黄衣より鑑司申出其外之寺者青衣より申出候事
　　附三ケ寺御参詣之時者三ケ寺之内より足役兼而申出候也
一毎月朔日十五日五節供正御月忌彼岸ニ者天界寺住持より足申出候事
一観音堂御参詣幷龍福寺御焼香之御使有之砌右仕合候ハヽ足役急（兼カ）而申出候事
一護国寺住持右同断之節者諸事知事坊主相勤候付鑑司不申出候余寺右同断之節者青衣より鑑司申出候事
一住持勤有之候節者足役兼而申出候事
一普天間識名末吉江御参詣之砌住持右仕合候ハヽ其当日者護国寺臨海寺之外寺持之座主より足役兼而申出候事
　　附鑑司本寺より書出候得者奉行中取次書を以差出候也

　　出家為勤学致上国候定
一為勤学致上国候出家滞在拾五年限之事
　　附年限之内罷下候儀心次第ニ候
一右願書当座江差出候得者相調部書付相調申口衆御取次差出候事
　　附願書調様左ニ記
　　口上覚
　乍恐申上候拙僧弟子何某事当年為遍暦致上国させ度御座候条御赦免被成下度奉願候尤御法度之筋相守候様堅可申渡候若右之趣於相背者其沙汰可被仰付候此等之旨宜様御取成頼上候以上
　　月日　　　　　　　　　　何長老
　　　　　　　　　　　　　　何座主
　右僧柄相応ニ御座候間願之筋御取持被下度奉存候尤御法度之筋相守候様堅可申渡候若相背儀御座候ハヽ其沙汰可被仰付候以上
　　月日　　　　　　　　　　三ケ寺
　　　　　　　　　　　　　　二ケ寺
　　附三ケ寺二ケ寺之弟子より上国願之節者其師匠者次書ニ召除候也
　右願出之通御達被下度奉存候尤御法度之趣猶以可申渡候以上
　　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　　月日　　　　　　　　　　　何某々
　　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　　何某々
一右上国之願相達候ハヽ通手形二通宛相調里主御物城次書申請且又船頭何某船より便船仕罷登候段書付一通都合三通ツヽ銘々相調当座江差出候得者申口衆御取次差出候事
一上国之願相達候ハヽ船頭何之何某船より罷登候段銘々名書壱紙ニ相調左之通月限を以御評定所筆者主取江差出事
一楷船便正月中限之事
一古米立大和船便三月中限之事
一新米立大和船幷跡立楷船便四月中限之事
　　附調様左記
　　　覚
　今度為勤学上国ニ付何島何某船より便船仕罷登申候間津口通御手形可被下候此旨宜様御取成奉頼候以上
　　　　　　　　　　　　〈何僧弟子〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何僧
　右之通相達無御座候以上
　　　　　　　　　　　　〈船頭何島〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某
　右之通申出候間通御手形被下候様御披露願上候以上
　〈何〉月日　　　　　　　　三ケ寺
　　　　　　　　　　　　　　二ケ寺
　　　　　　　　　　　　〈船頭何之島〉
　　　　　　　　　　　　　　何某
　　　差出
一何
一何
　右者上国ニ付積荷如此御座候此外御法度之品物積登不申候間津口通御手形被仰付可被下候以上
　　　　　　　　　　　　〈何僧弟子〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某
　右之通相改相違無御座候以上
　　　　　　　　　　　　〈御物城〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某
　右之通若相違御座候ハヽ其沙汰可被成候以上
　〈何〉月日　　　　　　　　三司官
　　　　諸所改所
　此表相改於無相違可被差通候以上
　　　　　　　　　　　〈琉球在番奉行〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某
　〈諸所津口〉
　　　船改所
　　　覚
　　　　　　　　　　〈禅家何僧弟子〉
　　　　　　　　　　　　　　何僧
　　　　　　　　　　〈真言宗何僧弟子〉
　　　　　　　　　　　　　　何僧
　右為学文今度何島何某船より便船仕罷登申候間通御手形可被下候以上
　　　月日　　　　　　　　　三司官
　　御在番所
　此表相改於無相違可被差通候以上
　　　　　　　　　　〈琉球在番奉行〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某
〈諸所津口〉
　　船改所
　　定手形
〈御用物座〉
一百田紙弐束
〈右同〉
一はせを紙五束
〈右同〉
一三ノ筆弐拾八対
〈右同〉
一高野墨四丁
〈右同〉
一達磨墨壱丁
　　但五行年中遣用
〈清書調用御用物座〉
一百田紙八帖
〈右同〉
一三ノ筆拾対片々
〈右同〉
一三分形墨壱丁
〈右同〉
一芭蕉紙壱束八帖
〈右同〉
一高野墨壱丁
　　但五行校合御物改之時遣用
〈大台所〉
一炭壱俵
〈右同〉
一正婦壱合
〈納殿〉
一中茶四拾五匁
　　但壱ケ月分
一諸座諸御蔵肝要成御道具者格別平常相用候御道具之儀寸法付有之上疵付ケ間敷罷成少々疵迄茂委細相記候付而次渡之砌役人共事六ケ敷有之由候其上勘定方ニ茂右記違め有之候得者過不足抜或手形申請させ帳面相直シ勘定相遂候故段々隙取相成差支申事御座候然者金之物石之物焼物塗物之内ニ茂御収幷焼印難仕品者此中之通寸法幷疵付等仕其外之御道具者品ニ応し御収幷焼印仕付置帳面ニ茂御収有ル焼印有ル等相記寸法疵付相除致付届尤右印難仕疵相付不申候而不叶御道具致出来候節者其訳申出疵相付可申事
　　附御道具仕立幷仕替之節仕立本ニ而者寸法付を以致取払勘定相遂於座々御道具帳江相払候砌御紋有焼印有与相記寸法相除可申事
一諸座諸蔵印肉調用之品々銭御蔵より請取於座々茂帳面取払仕事候然者印肉相調候段払出候迄ニ而何そ残等茂無之事候間向後払出印紙を以分（銭）御蔵帳面計ニ而付届座々帳面取払無用ニ申渡候事
　　附斤量小はかり諸付替之付届方同断
一諸座入用之正婦大台所より請取座々帳面ニ茂取払仕来候処向後定例之分者大台所帳面計ニ而付届可仕候尤何歟ニ付例外請取候砌此中之通座々ニ而茂取払可仕事
一諸役座御物次渡之砌証文を以跡役江次渡現色渡方限無之間々弁々与押延長々証文相流候儀不締之事候間向後役末月より四ケ月限ニ現色相渡候様ニ申渡候事
　　附限過候ハヽ委細之訳申出印紙を以差通若無其儀弁々与罷在候方者不足物同前可為利付事
一諸座筆紙墨之儀定手形被仰付置候座々者其座帳面ニ取払不仕御用物座帳面計ニ而払出此外何歟ニ付而入用之筆紙墨者此中之通印紙を以請取帳面ニ茂可払出事
一行者位之儀年数見合筑登之座敷より黄八巻迄御位被成下候事
　　附黄八巻位被成下候ハヽ退役之事
一為勤学致上国候出家帰国仕候ハヽ本寺より書付を以当座引合有之候得者中取ニ而泊地頭御取次御届申上候事
　　附両先島伊江島住持代合帰国之砌右同断

　　両先島幷伊江島住持替合定
一両先島幷伊江島住持三年勤四年め代合之事
　　附
　　一祥雲寺桃林寺住持御模之主従外ニ壱両人自分賦りニ而烈（ママ）渡由願出之方者御免被成下候也
　　一黄衣之内三ケ寺ニ而僧柄見合書出候得者相調部当座おかす書泊地頭取次差出候事
　　手形調様左ニ記
主従何人内　〈出家何人／唱食何人／俗供何人〉
　　右之私荷物
一何
一何
　　右〈宮古島祥雲寺／八重山島桃林寺〉住持被仰付罷渡候此外御法渡之品物持渡不申候間津口通御手形可被下候以上
　〈何〉月日　　　　　　　　何長老
　右之通被申出候間津口通御手形被下度奉存候以上
　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某
　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　何某
　右之通相改相違無御座候以上
　　　　　　　　　　　　〈船改奉行〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某々
　此表見届ニ若相違之儀共候ハヽ当夏可被申越候以上
　　　　　　　　　　　　〈御物奉行〉
　〈何〉月日　　　　　　　　何某
　〈両先島〉
　　　在番

　　七社之祝部内侍権祝部宮童幷当座公事拝代合又者位おかす之事
一七社祝部内侍権祝部宮童替合幷おかす之砌太夫よりおかす書差出候得者吟味之上当座ニ而おかす書相調申口衆御取次差出候事
　　附太夫代合之砌者祝部之内人体見合当座よりおかす書相調差出候也
一祝部代合之節者権祝部より被仰付候事
　　附大夫よりおかす書差出候得者於当座相調部おかす書相調差出候也
一権祝部幷内侍宮童及　言上被仰付候事
一公事拝三人勤年数幷歳比見合赤八巻より黄八巻迄段々おかす仕候事
　　附黄八巻位被成下候ハヽ退役仕候也
一乾隆十八年癸酉十二月仮筆者壱人加増被仰付都合両人被召付候本役ニ進候ハヽ十二月ニ者当座仮花当より六月ニ者外より見合おかす仕候模ニ被仰定候事
一奉行中取筆者相果候節者早速書付を以御取次方江可申出候事
一公事拝代合之砌評定所御物奉行申口方公事拝寄改又者御近習寄公事拝御茶屋仮下代聞得大君御殿御内原下代之内願出候ハヽ役人ニ而申口方江烈参何れ茂見合之上勤年数等相調部其内より相究中取ニ而おかす可申出事
　　附代合之節者本文之座々江其段可申達候
　右当座規模帳相調部如斯御座候以上
　乾隆元年丙辰十二月
　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　　　　　　　　　　　　　　具志川里之子親雲上
　　　　　　　　　　　　　　天願里之子親雲上
　　　　　　　　　　　　　　玉城親雲上
　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　末吉親方
　　　　　　　　　　　　〈同〉
　　　　　　　　　　　　　　名護按司
　右先年雖相調候此節相直損益仕如此御座候以上
　乾隆十年乙丑十二月
　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　　　　　　　　　　　　　　当間親雲上
　　　　　　　　　　　　　　津波古親雲上
　　　　　　　　　　　　　　目取真里之子親雲上
　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　米須親方
　　　　　　　　　　　　〈同〉
　　　　　　　　　　　　　　羽地按司
　右規模帳直所此節相調部請書如斯御座候以上
　乾隆三拾四年己丑十二月
　　　　　　　　　　　　〈寺社中取〉
　　　　　　　　　　　　　　渡口里之子親雲上
　　　　　　　　　　　　　　普天間親雲上
　　　　　　　　　　　　　　称覇親雲上
　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　田島親方
　　　　　　　　　　　　〈同〉
　　　　　　　　　　　　　　国頭按司
　右規模帳直所有之此節相調部請書如斯御座候以上
　咸豊四年甲寅十一月
　　　　　　　　　　　　〈寺社役中取〉
　　　　　　　　　　　　　　佐久田里之子親雲上
　　　　　　　　　　　　〈同中取〉
　　　　　　　　　　　　　　田島親雲上
　　　　　　　　　　　　〈同〉
　　　　　　　　　　　　　　富村親雲上
　　　　　　　　　　　　〈同奉行〉
　　　　　　　　　　　　　　棚原親方
　　　　　　　　　　　　〈同〉
　　　　　　　　　　　　　　護得久按司