歴代宝案訳注本
1-40-23 琉球国王尚巴志より(爪哇国あてカ)、歩馬結制等を遣わして速やかな交易を請う咨(一四三八、□、□・正統三年)

資料詳細

資料ID.
y0942
資料種別
歴代宝案訳注本
資料名
歴代宝案訳注本第2冊
歴代宝案巻号
1集 040巻 23号
著者等
和田久徳(訳注)
タイトル
1-40-23 琉球国王尚巴志より(爪哇国あてカ)、歩馬結制等を遣わして速やかな交易を請う咨(一四三八、□、□・正統三年)
中国暦
正統3
西暦
1438
曜日
差出
【琉球】中山王(尚巴志)
宛先
爪哇
文書形式
書誌情報
和田久徳(訳注)、財団法人沖縄県文化振興会公文書館管理部史料編集室(編)『歴代宝案 訳注本第2冊』沖縄県教育委員会、1997年
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1-40-23 琉球国王尚巴志より(爪哇国あてカ)、歩馬結制等を遣わして速やかな交易を請う咨(一四三八、□、□)
琉球国王尚巴志、見に礼儀の事の為にす。
久しく聞くに、貴国は諸珍を産積し、華麗なる景致にして、君相は仁賢、国人は忠義にして以て遠人を寛柔するに及ぶ。是れを以て四海の遐邇、競趨して来庭し、皆然として歓楽し大いに太平を享くれば、誠に当に礼儀に合うべく馳賀を以てせん。此の為に特に正使歩馬結制等を遣わし、永字号海船一隻に坐駕し、礼物を齎捧し前詣して奉献せしめて以て遠意を表す。万望むらくは海納せよ。永く四海一家を結び盟好を相い通ぜん。仍お希う、早やかに人船を寛恤し買売せしめ、風信に赶趁して時月に回国せしめよ。及び照らすに、以先の宣徳五年(一四三〇)、本国始めて遣使を行い船を駕して礼を奉るに、珍貺を回恵し及び人船を恤するを感蒙し、俱に安んじて国に到る外、理として合に通行し奏謝して知会すべし。今、奉献の礼物を将て数目を後に開坐す。合行に移咨すべし。施行を請う。須らく咨に至るべき者なり。
今開す
正統三年(一四三八) 月 日

注*本文書はあて先を欠くが爪哇国あての咨であろう。爪哇には文中にあるように宣徳五年(一四三〇)初めて派船し〔四〇-〇九〕、また〔四〇-二六〕の爪哇宛の咨に宣徳五年及び正統三年に遣使したむねの記事があることによる。
(1)景致 風光、景色。
(2)皆然 ことごとくそのように。
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