1-30-15　国王尚清の、進貢のため正議大夫梁顕等を遣わす執照（一五五五、一、一〇）
琉球国中山王尚清、進貢等の事の為にす。
今、特に正議大夫梁顕・使者馬忠章等を遣わし、表文一通を齎捧し、本国の小船一隻に坐駕して馬六匹・硫黄一万斤を装載し、京に赴き進貢せしむ。所拠りて今差去する人員は、別に文憑無くば誠に所在の官司の盤阻して便ならざるを恐る。王府、除外に今、黄字七十二号半印勘合執照を給して存留在船都通事金昇等に付し、収執して前去せしむ。如し経過の去処及び関津把隘の巡哨の官軍の験実に遇わば、即便に放行し、留難して因って遅悞して便ならざるを得しむる毋れ。所有の執照は須らく出給に至るべき者なり。
今開す　　　赴京の
正議大夫一員　梁顕
使者一員　馬忠章
通事一員　沈文　共に人伴十七名
存留在船使者二員　馬三路　麻瑪子
存留在船都通事一員　金昇　共に人伴七名
管船火長・直庫二名　王継宗　馬五郎
梢水共に一百三十四名
嘉靖三十四年（一五五五）正月初十日
右の執照は存留在船都通事金昇等に付し、此れに准ぜしむ
進貢等の／事の為にす　執照