1-25-14　国王尚真の、進貢のため長史蔡遷等を遣わす符文（一五一七、九、一五）
琉球国中山王尚真、進貢等の事の為にす。
今、特に長史蔡遷等を遣わし、表文一通を齎捧し、寧字号海船一隻に坐駕して馬一十五匹・硫黄二万斤を装載し、京に赴き進貢し、仍お礼部に赴き告稟して進収せしむる外、茲の諭遣を承くれば、途に在りて遅滞して便ならざるを得しむる毋れ。所有の符文は須らく出給に至るべき者なり。
今開す　赴京の
長史一員　蔡遷
使者二員　馬参魯　馬加尼
通事一員　程禄　人伴一十九名
国王附搭の蘇木五千斤
正徳十二年（一五一七）九月十五日
右の符文は長史蔡遷・通事程禄等に付し、此れに准ぜしむ
進貢等の／事の為にす　符文

注＊この進貢については『明実録』正徳十三年三月戊辰の条に記事がある。