1-23-12　世子尚真の、請封のため長史梁応等を遣わす符文（一四七七、八、二〇）
琉球国中山王監国の世子尚真、王爵を襲封するを請う等の事の為にす。
今、特に長史等の官の梁応等を遣わし、表文一通を齎捧し、義字号海船一隻に坐駕して馬一十五匹・硫黄二万斤・腰刀二把を装載し、京に赴き事を奏し、仍お礼部に赴き告稟して進収せしむる外、茲の諭遣を承くれば、途に在りて遅延して便ならざるを得しむる毋れ。所有の符文は須らく出給に至るべき者なり。
今開す　赴京の
長史一員　梁応
使者三員　泰那　呉是佳　万務
通事一員　梁徳
人伴二十一名
監国の世子附搭の蘇木五千斤・胡椒一千五百斤
成化十三年（一四七七）八月二十日
右の符文は長史梁応及び通事梁徳等に付し、此れに准ぜしむ
王爵を襲封するを／請う等の事の為にす　符文

注＊この入貢については『明実録』成化十四年四月甲辰の条に記事がある。