1-23-03　国王尚徳の、進貢のため正議大夫程鵬等を遣わす符文（一四六九、八、一五）
琉球王中山王尚徳、見に進貢等の事の為にす。
今、特に正議大夫程鵬を遣わし、同差の長史梁賓・使者安遠路等と、表文一通を齎捧せしむ。及び徳字号海船一隻に坐駕して馬一十五匹・硫黄二万斤を装載し、京に赴き進貢し、仍お礼部に赴き告稟して進収せしむる外、茲の諭遣を承くれば、途に在りて遅滞して便ならざるを得しむる毋れ。所有の符文は須らく出給に至るべき者なり。
今開す　赴京の
正議大夫一員　程鵬
使者三員　明泰　埜麻志　物志麻
都通事一員　蔡斉
人伴二十一名
国王附搭の蘇木五千斤・胡椒一千五百斤・番錫五百斤
成化五年（一四六九）八月十五日
右の符文は正議大夫程鵬・都通事蔡斉等に付し、此れに准ぜしむ
進貢等の事　符文

注＊この入貢については『明実録』成化六年二月辛未、四月庚戌の条に記事がある。
（1）安遠路　成化四年と六年に満剌加国への正使に任じた（『家譜（二）』二五〇・四八七・九一八頁）。
（2）此れに准ぜしむ　各種の下行文や、官庁の発行する身分証明書の類のあて先の終りに慣用的に記す語。「用語解説」准此の項を参照。