（一八）弘治十六年（一五〇三）十月辛丑（八日）　是れより先、琉球国王、使人の呉詩等を遣わし、舟に乗り満剌加国に之かしむるに、風に遇いて舟覆す。詩等一百五十二人、漂して海南に至り登岸し、邏卒の獲する所と為る。広東の守臣、以聞す。上、命じて詩等を福建の守臣の処に送り、給糧し養贍し、本国の進貢の使臣の去く日を候ち、之を帰らしむ。