了解更多交流史 〔教材〕「唐人墓碑」から琉球の歴史を知ろう

タイトル唐人墓碑とうじんぼひ」から琉球の歴史を知ろう
キーワード歴代宝案れきだいほうあん、絵画資料(非文字資料)、恩納おんな仲泊なかどまり漂着ひょうちゃく事件
説明〔ねらい〕
 郷土資料を通して歴史学習の方法について学ぶ。
〔内容〕
 本教材は2023年2月に沖縄県国頭郡恩納村立山田小学校で行った特設授業の内容をもとに作成したものである。19世紀前半、琉球に漂着したある中国人商人たちの漂着事件について、恩納村仲泊に残る彼らの墓碑(村指定文化財「唐人墓の墓碑」)を題材に、この事件について記録された文字記録である「歴代宝案」の内容と同時代に描かれた絵画資料「琉球交易港図屏風りゅうきゅうこうえきこうずびょうぶ」(浦添うらそえ市美術館所蔵)を通して、琉球と中国(清)との交流・外交の実例を学ぶ内容となっている。
 本教材を用いる際は、琉球・中国関係史の説明についてあまり深入りしすぎず、児童には外国人に対し協力して水難救助を行った当時の琉球人に思いをいたすことが出来るような工夫を心がけたい。
公開日2023年3月23日
学校種別小学校(高学年)
教科・領域等    6年生社会科「幕府の政治と人々の暮らし」
総合的な学習の時間
公開資料提示資料ワークシート①ワークシート②振り返りシート
作成者野村直美
参考文献・資料       「琉球交易港図屛風」(浦添市美術館所蔵)
・安里進・外間政明編著『古地図で楽しむ首里・那覇』風媒社、2022年
・沖縄県文化振興会公文書管理部史料編集室編『沖縄県史 各論編4 近世』沖縄県教育委員会、2005年
・沖縄県教育庁文化財課史料編集班編『沖縄県史 図説編 前近代』沖縄県教育委員会、2019年
・沖縄県教育庁文化財課史料編集班編『歴代宝案 訳注本 第10冊』沖縄県教育委員会、2020年
・『日本近世生活絵引』奄美・沖縄編編纂共同研究班編『日本近世生活絵引 奄美・沖縄編』神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター発行、2014年
・山形欣哉『図説中国文化百華第16巻 歴史の海を走る-中国造船技術の航跡-』農山漁村文化協会、2004年
その他 恩納村指定文化財 唐人墓の墓碑(恩納村HP)