歴代宝案訳注本全15冊刊行記念連続講座第5回「宝案と家譜記録」を開催しました。
2022年11月12日(土)、歴代宝案編集委員の田名真之氏(沖縄県立博物館・美術館館長)を講師に、「宝案と家譜記録」と題して講演していただきました。
田名氏は、歴代宝案の「符文」(渡航証明書)「執照」(乗船証明書)に記載された、琉球から中国へ派遣された使者について、その人物に関係する家譜や辞令書を用いて、家譜には宝案や辞令書を参考に記された箇所があること、また同時に宝案に記載のない内容も記されている、など事例を挙げながら説明しました。先生は、これら宝案では得られない人物情報は、訳注本を編集する際、「語注」として盛り込んだので是非参考にしてほしい、と校訂本にはない、訳注本ならではの特徴について話されました。
参加者からは、「自分の名字の由来に興味がわいてきた」「家譜・辞令書・歴代宝案の関係がよく理解できた」「宝案用語の解説がくわしく、分かり易かった」などといった感想が寄せられました。
記念シンポジウムの詳細についてはこちらをご参照ください。 → リンク
*よろしければ本デジタルアーカイブへのアンケートにご協力ください。